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株式会社ポケモンが、中国に拠点を置く企業6社に対し、著作権侵害と不正競争行為で提訴していることが明らかになりました。
これは、提訴されたうちの1社である江陰中南重工有限公司が、証券取引所に提出した資料によって明らかになったものです。同資料によるとポケモンは、無許可で運営されている中国語で『ポケットモンスター 復刻版』と題された『ポケットモンスター』のコピーゲームに対し開発、流通、運営、プロモーションを停止する命令を申請。加えて5億元(約101億円)の損害賠償を請求するとともに、新浪、テンセント、NetEaseといった中国の人気ウェブサイト・SNS・主要モバイルアプリストアで謝罪を行うよう要求しているとのことです。
『ポケットモンスター 復刻版』は中国のApp Storeに加え、テンセント、ファーウェイ、Xiaomiといった大手企業が運営するAndroidアプリストアで配信中です。同作はリリースから1年後の2016年までに総売上高が3億元(約60億円)を超え、月次売上高は3,000万元(約6億8,000万円)を超えたといい、2021年の同社の売上高は前年比24.5%増の4億8160万元(約97億円)、純利益は58%近く急増して2億720万元(約42億円)となりました。
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こうした背景には、一部のポケモンタイトルがプレイできないという問題が挙げられます。中国では2017年に、国家安全保障上の懸念があるという理由から、位置情報やマップを利用する『ポケモンGO』の配信を停止していました。
時価総額61億元(約1,238億円)の江陰中南重工有限公司は書類の中で、同事件はまだ法廷で審理されていないため、会社の現在および将来の利益への影響を判断することはできないと述べています。