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NFTバイキングゲーム『Northern Guilds』の開発会社倒産―暗号通貨への投資が主な原因と元従業員が投稿

過去数か月の状況は「悪夢、悲劇、ごみ箱の火事」であったと語る一方、チーム メンバーの何人かで、『Northern Guilds』のIPと資産の救出に取り組んでいることも示しています。

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NFTバイキングゲーム『Northern Guilds』の開発会社倒産―暗号通貨への投資が主な原因と元従業員が投稿
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ダンジョンクローラーバイキングMMORPG『Northern Guilds』を開発していた「Pixie Interactive」が倒産したことを同社の古い社員Lynsey Christensen氏が同タイトルのDiscordサーバー上で報告しています。

『Northern Guilds』は2021年9月に発表されたバイキングを題材とするNFT技術を用いたゲームで、「お気に入りの子供時代のゲームにインスパイアされた、楽しさ優先で、デバイスにとらわれないダンジョンクローラーブロックチェーンMMORPG」として開発されていました。

しかし、同ゲームの開発元Pixie Interactiveが、暗号通貨Lunaへの80万ドルもの投資に失敗したことや、出資交渉の名目で行われた多くの出張が原因で倒産に追い込まれ、同タイトルの開発も停止していると元従業員で開発を行っていたLynsey Christensen氏により報告されました。

同氏によると7月22日に同社CTOのWesley Peeters氏によって7月末を持っての倒産が告げられ、CEOのThomas Konig氏はその時点で姿を消していたとのこと。遡ること2022年2月頃、経営陣が更なる資金調達のため投資家を探しているが数か月前に十分な資金を確保し1.5~2年は乗り切れるはずであることを不信に思ったところ、チームが急速に拡大しすぎたためにさらなる資金調達が必要だという説明が入ったそう。しかし実際のところ調達していた資金には問題が無かったはずだと認識しており、説明が不十分であると同氏は感じていました。経営陣は5月まで様々な場所へ出張し、潜在的な投資家の確保も行いましたが実際に投資を受ける段階には至らず、これらの出張も財政破綻の一因となった様子。さらに彼らはチームの他のメンバーに無断で別のプロジェクト「NFTVault」を開始し間もなく失敗するなどしており、これは自己出資での事業であったとはいえ彼らの注意が同社から逸れる原因となったと語ります。また、6月末時点で払うべきだった80万ドルもの税金を暗号通貨Lunaへと投資しており、これにより同社は完全に破産したとのこと。

また、同社CEOがチームを率いることは2月にはなくなりはじめ、5月にはほとんど連絡が途絶え、資金調達、破産、コミュニケーション、およびリーダーシッププロセスの大部分を通じてCTOを置き去りにし、現時点で責任を放棄しているとしています。CTOは現在その責任を負って従業員をサポートし支援しようとしている一方、自身も個人的に破産しているとのこと。

過去数か月の状況は「悪夢、悲劇、ごみ箱の火事」であったとしている元従業員Lynsey氏ですが、チーム メンバーの何人かで、『Northern Guilds』のIPと資産の救出に取り組んでいることも示しています。

Game*Sparkでは以前にも暗号通貨の暴落により出資者が撤退し、開発が停止したMMORPGも取り上げました。仮想通貨の暴落がゲーム開発に与える影響は少なくないようです。


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