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思わぬお気に入りとの出会いも多い、東京ゲームショウ2022のインディーゲームコーナー。リアスのアクションアドベンチャー『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、試遊した人が思わず「本当に面白かったです」と一声かけていくほど、魅力ある内容でした。
デモ版では、狐の少女と蛙がたくさんの灯が浮かぶ不思議な島に辿り着き、帰りの船が来る朝までの時間を潰すため、旅館への道のりを探すところまでをプレイ可能。本作には探索パートと鬼ごっこパートが用意されており、探索パートでは島にいるさまざまな住民と会話し、祠(ほこら)を見つけ灯をつけることで探索可能エリアを広げていきます。
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一方、鬼ごっこパートは島にいる鬼に捕まらぬよう逃げ続けねばなりません。追いつかれそうになった時は火花を出して鬼の目をしばしの間くらまし、追跡をまいて安全に旅館への道を探せますが、一定時間が経過するとどこからともなく再び鬼が出現。火花も無限に出せるわけではなく火花ゲージがゼロになれば、祠をみつけてゲージを回復させる必要があります。
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物語の舞台が夜の島ゆえ、ぼんやりと灯がともる画面は全体的に暗めなのですが、狐の少女と相棒の蛙が可愛らしく描かれていることと、二人の会話の掛け合いがコミカルかつテンポの良さもあいまって、なんとも言えない不思議な魅力を醸し出しています。デモ版には途中びっくりするような演出あり、旅館に無事たどり着いたあとも、製品版で続きが知りたくなってしまう憎い仕掛けが用意してあります。
プレイアブルは今年8月、京都で開催されたBitSummitに出展したものとほぼ同じで追加要素はありませんが、1カ所迷いやすい部分を含め1回15分程度のプレイを想定した内容に。TGSで初プレイのチャンスがあれば、ぜひとも体験してほしい一品です。
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『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』のリリースは2023年~2024年予定で、開発進捗度をたずねたところ「ヒミツ」との回答でした。対象機種はニンテンドースイッチ/PC(Steam)です。
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