ライブストリーミング配信サービスTwitchは公式Twitterで、10月18日から米国法等で認可されていないギャンブルサイトのストリーミングを禁止する計画を発表しました。
ゲーム配信プラットフォームとして知られている同サイトですが、Twitch内の統計データを閲覧できるTwitchTrackerによると平均で5万人もの視聴者がギャンブル配信に集まっており、これは『フォートナイト』の視聴者に匹敵する数です。配信では暗号通貨を利用したスロットやブラックジャックといったギャンブルに興じる様子が配信されています。
こうした配信人気の影でリンクや招待コードを利用してサイトへと誘導したり、ギャンブルに失敗したストリーマーが視聴者から金銭をだまし取る事件も発生していました。海外人気ストリーマーのTrainwrecks氏は「Stake.comのようなスポンサーは、配信者に月100万ドル以上を支払っている」と配信内で語っています。この状況に著名な海外ストリーマーや視聴者からTwitchへ対応を求める声が上がっており、Twitchにギャンブル禁止を求める10~20人のストリーマーによる連名での共同声明や、クリスマス前後のボイコット活動なども計画されていました。
これらの動きを踏まえTwitchは今回「スロット、ルーレット、ダイスゲームを含むすべてのギャンブルサイトへのリンクや紹介コードの共有を禁止しています。」と断った上で「一部の人々がこれらのルールを回避し、コミュニティを潜在的な危害にさらしている」ために「10月18日より十分な消費者保護を提供する米国またはその他の法域で認可されていないスロット、ルーレット、またはダイスゲームを含むギャンブルサイトのストリーミングを禁止するようポリシーを更新します。」と表明。またこれらのサイトにStake.com、Rollbit.com、Duelbits.com、および Roobet.comが含まれると名指しで示しています。さらに今後の調査により禁止されるサイトは追加されることもあるようです。
この発表を受けて上記ボイコット計画等にも参加を表明していた海外人気ストリーマーのPokimane氏が喜びの声をツイートするなど、反響が寄せられています。
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Twitchは10月18日のポリシー変更前に、ユーザーが新しい規則に対応しやすいようポリシーの全文を含め詳細を近日中に公開する予定です。