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海外との価値観の差?国内では普通に売ってる『CHAOS;HEAD NOAH』、販売認められずSteam発売中止に

海外では署名活動も。

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海外との価値観の差?国内では普通に売ってる『CHAOS;HEAD NOAH』、販売認められずSteam発売中止に
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スパイク・チュンソフトは、10月8日に配信を予定していた『CHAOS;HEAD NOAH』Steam版の配信が急遽取りやめになったことを明らかにしました

公式発表文によると、Steamでのリリースにはガイドラインに基づき内容の変更が必要となり、ゲームの基準を満たすことができなくなるため発売を取りやめにしたといいます。海外ニンテンドースイッチ版は予定通り発売されますが、PC版は別の販売方法を検討中で、詳細が決まり次第正式発表を行うとのことです。

本作は、2008年に発売された『CHAOS;HEAD』に追加要素を加えたコンソール版。引きこもり一歩手前の高校2年生、西條拓巳をはじめとした、妄想を現実に変えられる能力を持つ少年少女が陰謀に立ち向かう物語が展開されます。

初めにXbox 360向けにリリースされた後、PSP/PS Vita/PS3/ニンテンドースイッチ/iOS/Androidなどに配信されています。『STEINS;GATE』などで知られる「科学アドベンチャーシリーズ」の第1弾作品です。

画像はニンテンドースイッチ版
画像はニンテンドースイッチ版

本作の特徴として「妄想トリガー」と呼ばれるシステムがあげられ、妄想することでストーリーが分岐。中には性的なものや暴力的・グロテスクなシーンが含まれています。Steam版が配信中止になった理由について詳しくは明かされていませんが、未成年(高校生)のキャラクターが凄惨なシーンや性的なシーンに登場することがSteamのガイドラインに抵触したため、変更を求められたと考えられます。

なお、国内のXbox 360、PS Vita、スイッチ版はCERO区分Z(18歳以上のみ対象)で販売。PSP/PS3版は表現規制が行われているほか、スイッチ版はCERO:Zにもかかわらず、一部シーンがオミットされたPSP/PS3版準拠であるとの報告もされています。

画像はニンテンドースイッチ版
画像はニンテンドースイッチ版

署名活動サイト「Change.org」ではValveに対し、本作の配信を認めるように求める活動が実施中。この署名の中ではスイッチ版はレーティング機構であるESRBをMature(17歳以上)、PEGIを18+で通過しているほか、GameStopやWal-Martといった小売店でも販売を決定している中で、Steamが唯一そのままでの販売を拒否していることに異議を唱えています。また、同社に対し「アニメスタイルのコンテンツをリリースする際、基準が一貫していない」「不当なビジュアルノベル禁止令」と審査基準を批判しました。

なお、8月にGame*Sparkで公開したValveのスタッフに対するインタビューの中では、以前から散見されるこのような事例に関して以下のようなコメントがされていました。

ーーSteam Directで広範に様々なデベロッパーの作品をSteamに送り出せる仕組みは整いました。一方で、日本の多くのデベロッパーが同じ内容であっても海外パブリッシャーからは問題なく出せて、日本のパブリッシャーではリジェクト・BANをされているような不公平が生じています。こうした問題について、言語間でのミスコミュニケーションの可能性なども鑑みて、BANされてしまった日本のタイトルになんらかの救済が行われる可能性はないのでしょうか。

Tom氏:勿論文化の違いもあり理解の違いもありますが、対象のゲームを世の中に出して、(我々やデベロッパーが)訴えられないかどうかも考える必要があります。もしリジェクトやBANが行われた場合は、我々に連絡して頂ければ、細かな連絡を取りながら文化的・言語間のミスコミュニケーションが原因なのかを話し合うことが可能です。

「Steamの裏話」から待望の続編の話まで!Valve単独インタビュー延長戦!

※UPDATE(2022/10/3 14:35):発表を国内向けのものに差し替え、別件のインタビューにおけるValveのコメントを追加しました。


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《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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