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エレクトロニック・アーツとコーエーテクモゲームスのパートナーシップによって制作される狩猟アクション『WILD HEARTS(ワイルドハーツ)』。中世日本をモチーフとする世界で繰り広げられる新たな“狩りゲー”として注目を集める本作について、開発陣によるプレゼンテーションと先行プレイ体験が可能なオンラインプレビューイベントが行われました。
本記事では、トレーラームービーも公開され徐々に全容が明らかになりつつある『WILD HEARTS』の特徴を、イベントや先行体験版で明らかとなった情報から紹介いたします。
コーエーによる「ハンティングゲームへのリベンジ」
イベントでは、本作のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスのチーム「ω-Force(オメガフォース)」の早矢仕洋介プロデューサーからのコメントVTRが紹介され、『WILD HEARTS』はω-Forceが目指す「皆で楽しめるアクションゲーム」の理念を体現するべく4年以上の期間をかけて制作されていることが語られました。
また、かつて同チームが開発を手掛けたハンティングアクション『討鬼伝』シリーズについても触れ、本作が「ハンティングゲームへのリベンジ」であると同時に「クリエイティブ要素を加えることで新しい王道を作り出す」ことを目指していると、力強いコメントが寄せられました。
続いてEA OriginalsのエグゼクティブプロデューサーであるLewis Harvey氏が本作の特徴を紹介。刀だけではなく弓や傘、槌など8種類の武器が登場し、多彩なアクションを駆使して自然と動物が融合した「獣」との戦いを繰り広げるアクション面を解説しました。
最大の特徴と言える「からくり技術」では、獣の動きを封じるトラップだけではなく滑空するためのグライダーやジャンプ台のような仕掛けも紹介され、ジャンプ攻撃や奇襲など使い道も様々に。これらを組み合わせることで新たなギミックも生み出せるとのことです。
からくりを駆使することで獣を狩るだけでなく広大なフィールド探索にも多彩な選択肢が生まれ、作成したからくりはマップに残り続けるため「罠場を作って誘い込む」などの作戦も可能になります。
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多種多様な武器とからくりの組み合わせによって生まれる独自のスキルセットや、他のプレイヤーのワールドを訪れてからくりの使い方を参考にするなど、クリエイティブ要素ならではの楽しみが中心に紹介され、Harvey氏は「皆さんがどのようにプレイするのか、今から楽しみです」と語りました。
プレゼンテーションの最後にはQ&Aセッションが行われ、まだ開発段階の情報ではあるものの以下のような情報が明らかになりました。
武器や防具のカスタム要素があり、性能を維持したまま外見だけを変えることも可能
現在のところ課金コンテンツは予定していない。あったとしてもスキンなどビジュアル面に関するものになる
3人までのマルチプレイはクロスプラットフォームに対応(進行を共有するクロスプログレッションには対応していない)
ストーリーに関連する目標の狩猟は時間制限なく取り組め、サイドクエストやチャレンジコンテンツには時間制限を儲けている
他のハンティングアクション作品との比較は避けられない中でどのような点での差別化を図るかについても質問が飛びましたが、Harvey氏は「本作はナラティブにも注力しており、ハンティングだけでなくRPGの要素も強い作品になっている。これまで他の狩りゲーを遊んだことのない人にもプレイしてほしい」と、本作の目指す方向を表現しました。
美しいワールドと作り込まれたゲーム性
本イベント後には先行体験会も実施され、開発中ながらゲームの冒頭部分や獣との戦闘がプレイできました。
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ゲームはプレイヤーが「あづまの国」を訪れるところからスタートし、フィールド上をからくりを操って進んでいく基本的なチュートリアルをストーリーと共に楽しめました。序盤から狩猟を会話に選択肢やクエストがあり、確かにオープンワールドRPGのような要素が強く感じられました。
戦闘面ではからくりを駆使した大技によるダメージが爽快感たっぷり。ヒット判定が大きいこともあって空振りも少なく、通常攻撃の威力があまり出ないことを見ても特殊なアクションを多用することが前提と感じられます。
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狩りゲーにありがちな「相手の動きを覚えて回避と攻撃を繰り返す」ムーブよりも、自分なりのアイデアで戦うことが重視されるアクションになるのではないでしょうか。
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獣にとどめの一撃を加えるカットインは爽快で、まだまだ序盤ながら収集やレベルアップによるカスタム要素も見られました。要求スペックが高いだけあってグラフィック面も美しく、これから王道を作って行きたいという意気込みを感じる作り込みになっています。
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『WILD HEARTS』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Origin)/PS5/Xbox Series X|S向けに2023年2月17日発売予定です。