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ハラスメント問題について調査が始まってから1年以上が経過したActivison Blizzardですが、元スタッフが訴訟を起こしています。
元スタッフのとある女性(氏名を公表しておらず、訴状では「Jane Doe(英語圏における“名無しの権兵衛”と同じ意味)」という名で呼ばれています)は、Activision Blizzardおよび自身の元マネージャーであるMiguel Vega氏の両方を訴訟しています。主張内容によると、Activision Blizzardが性差別的なハラスメント行為を止めなかったことによってマネージャーのMiguel Vega氏を煽り、性的な言葉や侮辱を投げかけ、脅しを行ったようです。
女性はVega氏と2009年~2010年頃にゲームナイトに参加して知り合った後、女性自ら名誉を傷つけるような写真を送ってしまったといいます。同氏との関係は2011年頃に終わりましたが、2016年頃にはVega氏が女性にActivision Blizzardでの仕事を斡旋。後にコミュニティエンゲージメントコーディネーターとして正社員になります。
しかしその仕事の中で、Vega氏は胸を触ったりキスしようとしたりといったセクシャルハラスメント行為をはたらきます。女性はそういった行為の度に拒絶し反撃しましたが、「いつかは屈服する」というような言葉を投げかけたり、写真を暴露すると脅したりといった行為を繰り返したといいます。加えて、会議中に「猿でもできる仕事に失敗している」と侮辱したようです。
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他にも、給料が少ないことを相談した際に性的な見返りを求める、オフィスパーティの際に会場から離れた部屋で性的な行為を要求する、夫との関係に関してしつこく聞くなどハラスメントを幾度もはたらいたとのことです。
女性はActivision Blizzardに対し2017年に初めて報告したものの、しばらくの間はなにも行動されませんでした。同社のハラスメントが明るみにでた2021年8月頃、ようやくVega氏の上司に直接報告され、2021年9月1日に解雇されました。
この訴えでは被告人両名の陪審員裁判を要求しており、損害賠償、弁護士費用、逸失利益、医療費の賠償を求めています。