半導体大手のインテルは、新型となる第13世代Core「Raptor Lake」を明日10月20日より発売します。
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今回発売されるのは「Core i9 13900K/KF」「Core i7 13700K/KF」「Core i5 13600K/KF」の全6種類で、前世代機と同様に高性能な「P-コア」と効率に優れた「E-コア」という2種類のコアを組み合わせた「big.LITTLE」を採用しつつ、P-コアの高クロック化やE-コアの基数増加や高クロック化、またL2、L3キャッシュの増量といった改良により、高性能化が施されています。
インテルによれば、最上位である「Core i9 13900K」では前世代機最上位の「Core i9 12900K」と比較し、シングルスレッドで15%、マルチスレッドで最大41%向上したとしています。
また、引き続きDDR4メモリーに対応しつつDDR5メモリーの対応を拡張し、最大でDDR5-5600までの対応となっています。
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一方で、迎え撃つ形となるAMDは今年の9月に最新となる第6世代AMD Ryzen 7000「Zen4」を発売したばかり。Zen4最上位である「Ryzen 9 7950X」は「Core i9 12900K」に対し性能面、特にマルチスレッドにおいて圧倒しつつも、ゲーミングについてはほぼ互角かやや劣るといったベンチマークの結果が報告されています。
しかし、手動による低電圧化により性能を維持しつつ省電力化と発熱の低減が可能など、BIOSのバグないし最適化の問題であると言った指摘もあるなど、まだ十分に性能が発揮できていないのではとする声もあります。さらに「5800X3D」によりゲーミング性能の驚異的な向上を実証した「3D V-Cache テクノロジー」の存在も、ゲーマーにとっては見逃せないポイントといえるでしょう。
攻めるインテルと迎え撃つAMD、いよいよ明日10月20日に、多くのユーザーが注目する決戦の火蓋が切られることとなります。
¥57,800
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