気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Bippinbits開発、PC(Windows/Mac/Linux)向けに9月27日にリリースされたローグライク採掘&防衛アクション『Dome Keeper』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ローグライク採掘アクションと防衛アクションが融合した作品。プレイヤーは未知の惑星の地下を掘り進めながら資源を集め、自身やドーム基地のアップグレードを行いながら、襲撃してくるエイリアンの攻撃から基地を防衛します。日本語にも対応済み。詳しいゲーム内容についてはプレイレポをご覧ください。
『Dome Keeper』は、1,899円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Renéこんにちは、Renéです。ドイツ・ドレスデンで妻のAnneと一緒にBippinbits名義でゲーム開発を行なっています。私は様々なジャンルのゲームをプレイしているので、好きなゲームを一本選ぶのはとても難しいですね。どうしてもと言うなら、『Factorio』でしょうか。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
René本作は、元々Ludum Dare 48というゲームジャムにおいて3日間で作りました。当時は『Dome Romantik』という名前だったのです。それから私たちは別のゲーム開発を行なっていたのですが、本作の開発に切り替えることとしました。たくさんの人たちにとても気に入っていただけていましたし、本作をより良いものにするためのアイデアがたくさんあったのです。規模や難しさという面でも、私たちにとってやりやすかったというのもあります。
――本作の特徴を教えてください。
Renéまず最初に、採掘とバトルを本作のように組み合わせたゲームを他に見つけるのは、とても難しいと思います。よく知られたジャンルを融合させたゲームですが、おそらくプレイヤーの皆さんにとっては未だプレイしたことがないものになっているでしょう。その結果、頭を使い効率的に動かなくてはいけない平和な時間と、採掘の成果が生きるバトルパートの2つが良い流れとなり、とても夢中になれるゲームプレイとなったのです。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
René本作はとても遊びやすい作品に仕上がっており、かなり幅広い層の方々に遊んでいただけるでしょう。私たちはまず本格的で高難度なローグライクを求めているプレイヤーたちのことを考えて、本作の開発をスタートさせました。しかし難度が低ければより多くの人に遊んでいただけると思い、より簡単な難度も用意することとしたのです。今よりも平和的なモードの実装についても考えています。
本作を上手にプレイする6歳の子供を見たことがありますし、うちの3歳の娘も洞窟に行き、資源を求めて採掘し、ドームに持ち帰ってきますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
René直接的に影響を受けたものはありません。ゲームデザイナーとして、もちろん数多くのゲームの影響は受けていますし、他のゲームデザイナーであるLucas Pope、Justin Ma、そしてEdmund McMillenから直接話を聞くこともあります。本作のゲームデザインに一番大きな影響を与えたものと言えば、『Kingdom』と『Into the Breach』ですね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
René本作の開発をフルタイムで行うようになったのは今年の1月からです。それ以前はITの本業があり、パンデミック中は自宅から仕事をしていました。私にとっては何も変化がなく、開発チームも世界中からリモートで作業をしています。そのため、新型コロナによる開発へのネガティブな影響はありませんでした。私は自宅から仕事をしていたので、より多くの時間を家族と過ごせるようになったのは、ポジティブな面ですね。通勤する必要がありませんでしたので。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Renéもちろんです!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
René本インタビューを読んでいただき、ありがとうございます。本作を楽しんでいただけると嬉しいです。私たちはフィードバックをとても大切にしていますので、もし何かございましたら、SteamフォーラムかDiscordでご連絡くださいね。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。