ベセスダ・ソフトワークス(ベセスダ)はTwitterにて、『DOOM Eternal』のサウンドデザイナーであるMichael John Gordon(Mick Gordon)氏が公開した、idSoftwareのスタジオディレクター・Marty Stratton氏ならびにリードオーディオデザイナー・Chad Mossholder氏に関する告発について、「取り返しのつかないプロフェッショナルな関係における一方的かつ不当な説明」であり、「両名に対し誤った表現をしている」と声明を出しました。
2020年5月、Stratton氏は『DOOM Eternal Collector’s Edition』付属のサウンドトラックに関し、Gordon氏が編集した楽曲が12曲のみであった事実に対し、ファンの間で飛び交っていたidSoftwareが同氏に“より良いものを提供するための時間やクリエイティブな自由が与えられていなかった”とする憶測や批判などを否定する投稿を海外掲示板Redditに投稿。「開発中のDLCでMick(Gordon)と一緒に作業することはない」と同氏の楽曲を採用しない意向を示していました。
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上述の約2年半後となる2022年11月、Gordon氏はStratton氏が「『DOOM Eternal』サウンドトラックを取り巻く状況について嘘をつき、偽情報をほのめかし、その失敗を完全に私のせいにした」と、個人ブログで当時の詳細と共に前述の投稿に反論し、共同アーティストとしてクレジットされているMossholder氏が作曲等は行っておらず、実際には“完成した音楽のコピー&ペースト”または“(楽曲の)ファイル名を変更しただけ”である点や、“本作で使用された音楽の半分以上の報酬を受けとっていない”ことなどを明かしています。
そして11月17日、本作パブリッシャーのベセスダは「本件の経緯やあらゆる詳細を把握している」として、Stratton氏、Mossholder氏、そしてidSoftwareのチームを支持することを主張。「真実の歪曲や、一部だけを切り取った“事実”を受け入れない」といい、「完全に文書化された証拠を必要に応じて適切な場で開示する準備ができている」ことを説明しました。
また声明文を締めるにあたり、ファンにはGordon氏の説明に基づいて結論を出さず、同氏やStratton氏、そしてMossholder氏への攻撃を控えるよう呼び掛けています。