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2023年2月にリリースを控えている「ハリー・ポッター」原作のアクションRPG『ホグワーツ・レガシー』ですが、海外のゲーマーコミュニティを中心に、原作者J・K・ローリング氏のトランスフォビック(トランスジェンダーへの嫌悪)な振る舞いが再び問題視されています。
J・K・ローリング氏のトランスフォビックな言動や振る舞いは予てから問題視されており、映画版「ハリー・ポッター」出演陣からも批判の声が上がっていました。2022年12月中旬においても氏は姿勢を崩さず、「Merry Terfmas」と“TERF(trans-exclusionary radical feminist, トランス排除的ラディカル・フェミニストの略称)”をかけたツイートを投稿。多数寄せられたリプライの中には「予約していた『ホグワーツ・レガシー』をキャンセルした」といった批判的な声も見られ、原作小説や映画だけでなくゲーム版「ハリー・ポッター」である同作にも影響が及んでいました。
また、現地時間12月21日にReddit(Gamingcirclejerk)には「モデレーターチームからの親切なお知らせ。この女性はTERFであり、彼女を金銭的に支援しようとしている人もまたトランスフォビアになり得る」といったメッセージが、『ホグワーツ・レガシー』とJ・K・ローリング氏の近影と共に投稿されました。
こうしてJ・K・ローリング氏の差別的な言動を基にした「不買」の姿勢を顕にするユーザーがいる一方で、SNSでは「彼女と関係ない大勢の人々も関わっていることを覚えておいてほしい」、「その大勢の人々も出版社も、彼女の発言を非難するべき」、「開発者を傷つけてしまうのは残念だが、少しでも利益がJ・K・ローリングに渡るのだから、誠実な支援はできない」など、様々な視点からの返答が飛び交っています。
また、本作はキャラクタークリエイションを持つゲームとして開発が進められており、2021年には「トランスジェンダーのキャラクターも作成できる」との情報が匿名の情報源から伝えられていました。様々なプレイヤーが感情移入できる作品として期待できつつも、原作者のスタンスと一致しない可能性があることについては、今後も議論を呼びそうです。
『ホグワーツ・レガシー』は、PC(Steam,Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに発売予定。発売日はPC/PS5/Xbox Series X|S版が2023年2月10日(PCは2月11日)、PS4/Xbox One版が4月4日、ニンテンドースイッチ版が7月25日です。