！注意！本記事には、不潔なトイレやグロテスクなトイレの画像、“流し忘れ”が登場します。それらが苦手な方、お食事中の方は閲覧にご注意ください。
ハードコアゲーマーの年の瀬といったら「トイレ・オブ・ザ・イヤー（TOTY）」でしょ！
TOTY 2022は、2022年にリリースされた「トイレが登場するゲーム」の中で、最も作り込まれたトイレを決めるアワードです。
ビデオゲームは、プレイするだけでも十分楽しいのですが、そこに「あるかもわからないトイレを探す」という目的を加えることでさらに楽しくなります。今では、その楽しさに魅了されたゲーマーが、募集時期でもないのにトイレのスクリーンショットをTwitterで投稿してくれるようになりました。ありがとうございます！
そんなTOTYですが、この度、筆者こと真ゲマは某ゲーム会社に就職することになりまして……今回をもって「TOTY」の審査委員長ならびに、ゲームライターと編集者を引退します。
その旨を編集部に伝えると……「おめでとうございます！今度仕事でハリウッドアクションスターに会うんでTOTYの特別審査員をやってくれるようにお願いしてみます！最後なんだし、パーッとやりましょうよ！」というありがたいお言葉をいただきました。
Game*Sparkでゲームライターになって9年間、本当に色々あったけど、やっぱりGame*Spark編集部の人達のおかげで今の自分があるのかなって思っています……！本当に感謝してもしきれません……。就職してもGame*Sparkのこと、応援してるから！
それから20日後……
………えっ
……最後の……最後で……？
……というクソみたいな理由で今回は特別審査員が不在となりました。
もうしょうがないから今回はフリー素材サイトで見つけた「ワイスピ」に出てきそうな兄ちゃんをハリウッドアクションスターの特別審査員に見立てて例年通りに進行します……。実際、特別審査員として審査をするのは筆者ですけど。
うっす……よろしくっす……。
もうどうすんだよ！これ！初っ端から台無しじゃねーか！
こんな茶番、みんなヤラセだと思っているだろうけど、実際はノンフィクションだからな！どうかしてるぜ！ゲムスパはよォーーーー！
特別審査員が選んだ素晴らしいトイレで賞
『Stray』
発売元（開発元）：Annapurna Interactive（BlueTwelve Studio） | ゲームジャンル：猫アドベンチャー |
機種：PS5/PS4/PC | 情報提供者：吉田輝和様、五月山ヨヨヨ様、RIKUSYO様 |
えっと、人類が滅亡した後のトイレって絶対使われないじゃないですか……。でも、こうやって便器の底から生命が生まれるのって、なんていうか、上手く言えないけど、ちゃんと意味があって救いになっているんじゃないかなって。そこに感動したっす……。すんません、自分口下手で……。
あと自分……猫ちゃん好きっす……。
毎年会う親戚みたいな存在で賞
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII』
発売元（開発元）：アクティビジョン（Infinity Ward） | ゲームジャンル：FPS |
機種：PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC | 情報提供者：DoctorKee様 |
もうね。『コール オブ デューティ』シリーズは毎年ノミネートされるんですよ。もはや年末年始の時期に必ず会う親戚のような感覚になっています。
毎回どこかのステージに必ずトイレがあるんですよ。しかもそのどれもが作り込まれているんです。アクティビジョンは「TOTY」を確実に意識してますよね！？ちょっと気になるからGame*Spark編集部にご連絡ください！
近年は『コール オブ デューティ』のトイレを超えることができるかどうかが「TOTY」を獲得する上での必須条件になっています。そのくらい僕の中で『コール オブ デューティ』という存在が大きくなっているのです。
というわけで、毎年会う親戚みたいな存在で賞を授与いたします！
日本国内で発売してほしいで賞
『The Callisto Protocol』
発売元（開発元）：KRAFTON（Striking Distance Studios） | ゲームジャンル：SFサバイバルホラー |
機種：PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC | 情報提供者：島根人様、なんべー△様、キモニーP様、BCC様、ピピ様 |
SFサバイバルホラー『The Callisto Protocol』は国内における販売は中止となったため、本来、「TOTY」のノミネートの対象ではないのですが、海外版をプレイしている多くのゲーマーから素晴らしいスクリーンショットをいただきました。
元々、「TOTY」は“トイレが作り込まれたゲームは名作”という言い伝えがきっかけで誕生したアワードなので、こんなにトイレが作り込まれたゲームを無視するわけにはいきませんでした。未来的なデザインをしたトイレは、清潔感に包まれており、周囲にある小物はどうやって使うのか気になりますし、退廃的な雰囲気を醸し出している現代的なトイレは、なぜここまで汚れてしまったのか考察してしまいます。どちらにしてもついつい見入ってしまう魅力があるのです。
僕は、トイレオブザイヤーの審査委員長として、この魅力的なトイレが登場する『The Callisto Protocol』の国内販売を要求します！買わせろ！
もはやトイレが主人公で賞
『Aperture Desk Job』
発売元（開発元）：Valve | ゲームジャンル：アドベンチャー |
機種：PC/Steam Deck | 情報提供者：ToiletPaper Gaming様、RAY様 |
『Aperture Desk Job』は、武装したトイレを操作して無数に押し寄せてくる家電と戦うゲームです。いや、ウソみたいな内容ですけどホントです。
プレイヤーは、出来立てホヤホヤのトイレを検査する係として始まり、そして、ひょんなことから武装したトイレを操作して、とある人物のもとへ向かうことになります。
プレイヤーはトイレを検査する係と述べましたが、その正体は一切明かされません。もしかしたら人間ではないのかも……。目の前に描写されているのはトイレを操作するデスクのみ。もはやトイレが主人公といっても過言ではありません。
いや、まさかトイレを操作しているのは……トイレなんじゃ！？
……というわけで、もはやトイレが主人公で賞を授与します。
最悪のトイレで賞
『Goat Simulator 3』
発売元（開発元）：Coffee Stain | ゲームジャンル：ヤギシミュレーター |
機種：PC/PS5/Xbox Series X|S | 情報提供者：吉田輝和様、Rまむ様 |
今年のノミネート作品の中で『Goat Simulator 3』に登場するトイレが一番最悪でした。
何が最悪って、機能性なんてあったもんじゃないからですよ！
特に公衆トイレは最悪でした！トイレットペーパーのホルダーが無駄に複数付いているし、仕切りがないし、もうめちゃくちゃですよ！まるで『Goat Simulator 3』の世界観の縮図のようです。
そんなわけで最悪のトイレで賞を授与いたします。
トイレ・オブ・ザ・イヤー
『Ghostwire: Tokyo』
発売元（開発元）：Bethesda Softworks（Tango Gameworks） | ゲームジャンル：オープンワールドアクションアドベンチャー |
機種：PS5/PC | 情報提供者：なんべー△様、つきはる様、吉田輝和様、はにえ様、丘様、ねみこ様、KaZ:veilside350Z様、カート_寂聴様、RAY様 |
今年の「トイレ・オブ・ザ・イヤー」は、東京を舞台にしたオープンワールドアクションアドベンチャー『Ghostwire: Tokyo』です！
『Ghostwire: Tokyo』には、温水洗浄便座付きトイレや小便器、和式便所、多目的トイレなど、個性豊かなトイレがさまざまに登場します！まさに、『Ghostwire: Tokyo』は、さまざまなトイレが一堂に会するトイレのクロスオーバー作品といっても過言ではないでしょう！
『Ghostwire: Tokyo』のクリエイティブディレクターである中村育美氏は、以前、登場するトイレはどれもこだわりを持って制作しているとGame*Spark編集部にこっそりと語ってくれました。それがもう多くの情報提供者から寄せられた上記のスクリーンショットから伝わってきますね。それに今回、情報提供の数が一番多かったのが『Ghostwire: Tokyo』なんですよ！
この年末年始の長期休暇を利用して、『Ghostwire: Tokyo』をプレイしようと思っているそこのアナタ！ぜひトイレの出来に注目してください！これが2022年における最高のトイレです！
さて、「TOTY 2022」の結果はいかがでしたか？皆さんの印象に残ったトイレは表彰されたでしょうか？「この結果はおかしい！あのトイレが表彰されていないじゃないか！」など、TOTYの結果に物申したい人は当記事のコメント欄でお願いします！
今回で筆者が進行する「トイレ・オブ・ザ・イヤー」は終了となりますが、新たな審査委員長のもと来年も開催する予定なので、「ぶっちゃけゲムスパはトイレ・オブ・ザ・イヤー の時だけみてる」という人も期待しておいてください！
2ページ目では、各賞を逃したものの、それぞれに魅力を感じるノミネートイレを紹介します！もしかしたらこの中にあなたのベストトイレが見つかるかも？
※ UPDATE（2022/12/31 22:15）：文中の誤字を修正しました。
