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Psyonixのスポーツアクションゲーム『Rocket League』にて、機械学習したカスタムボットを利用したチーターがオンラインマッチに出没しているようです。
これはredditにて報告されているもので、オンラインマッチで投稿者と同じチームになった車両が驚くべきバランスでボールを操作している姿が確認できます。また別のユーザーによる、同じようなチーターの映像も報告されています。どうやらこのチートに関して、機械学習するAIが悪用されているようです。
『Rocket League』には「RLBot」と呼ばれるツールが存在。このツールはゲーム内にカスタムボットを導入するもので、機械学習が可能になるAPI「RLGym」がリリースされたことで、より優れたボットの開発が可能になっています。ただし「RLBot」はオフラインでのみ使用できる制限が設けられ、ツールを導入してもボットとの対戦やLANトーナメントなどのみに使用できるものでした。しかし、現在は悪意のある不正利用者により、カスタムボットの“Nexto”を改造してオンラインで使用されているようです。
「RLGym」の開発者のひとりであるAech氏はチーターが出現している状況に対し、reddit内で“Nexto”の不正行為に関するスレッドを立ててユーザーからの質問に答えています。現在報告されているボットの基本的な動作は地上でのドリブルを好み、ほとんど空中でのアクションは行わず非常に正確な操作を行うとのこと。こういったプレイを見かけたらすぐPsyonixに報告してほしいとしています。
Aech氏はPC Gamerからの取材に対して「(APIを利用した)熱心なコミュニティに出会えたことは幸運ですが、このような不正利用者には負けられない」と語り、今後ボットが悪用されないための措置を行っていくことを報告しています。また、Psyonixも現在このようなチーターを確認していて、対策を講じているようです。