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低評価なゲーム原作映画を量産していたことで知られる映画監督のウーヴェ・ボル氏が、HBOドラマ「THE LAST OF US」よりも自身が監督した映画版「POSTAL The Movie」の方が優れたゲームの映像化作品であると語りました。
これは、ボル監督のFacebookに投稿されたものです。投稿では海外メディア・The Daily Beastの“ドラマ版「THE LAST OF US」は史上最高のゲーム映像化作品(Video Game Adaptation)だ”という見出しの記事に対し、自身が監督した「POSTAL The Movie」が常に史上最高のゲーム原作映画であり、これまでに撮影された最高の映画の1つであると述べています。現在、投稿は削除されています。
ウーヴェ・ボル監督はこれまでに『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』や『アローン・イン・ザ・ダーク』、『BloodRayne』『ファークライ(映画邦題は「G.I.フォース」)』など数々のゲーム原作映画を手掛け、その多くが低評価で興行的にも失敗に終わっています。「POSTAL The Movie」もそんなゲーム映画作品群の1本でしたが、原作がお下劣ネタ満載のFPSだっただけに同氏の作風と見事にマッチし、アメリカでの興行収入は1,500万ドルの製作費を上回りました。
なお、ボル監督のこの発言が本気かどうかは不明。というのも、監督は「POSTAL The Movie」公開時の2007年、マイケル・ベイやイーライ・ロスといった著名な映画監督に罵詈雑言を浴びせるビデオを公開するという、過激なプロモーションを行ったことがあるからです。
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その他に同監督は、自身の映画を批判した批評家とボクシングで対決する、「POSTAL The Movie」公開までに署名が100万票集まったら映画監督から足を洗うと発言する、『World of Warcraft』映画化の際Blizzard Entertainmentから「あなたには絶対に映画化権を売りません」と拒絶される、といった強烈なエピソードが複数残されています。
ウーヴェ・ボル監督作品とは対照的に批評家から非常に高い評価を得た実写ドラマ版「THE LAST OF US」は、本日1月16日よりU-NEXTにて配信されます。ゲーム版と同じキャストが出演する日本語吹き替え版も2月13日より配信されます。