GSC Game Worldは『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズ最新作『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』について新たなスクリーンショットを公開しました。また、海外メディアWIREDのインタビューをTwitterで共有しています。
本作は原発事故が起きた後のチョルノービリ一帯を舞台に、突如出現したZONEと呼ばれる領域を探索するサバイバルホラーFPSシリーズの最新作。ロシアによるウクライナへの侵攻で、開発の中断や発売の延期の状況が続いています。2022年12月30日には、ゲームプレイトレイラーが公開されていましたが、このたび新たにスクリーンショット4枚が公開されました。さらに、同社のスタッフが戦時下でどのように過ごしているかが語られた海外メディアWIREDのインタビューが共有されています。
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インタビューは本作のリードプロデューサーMaria Grygorovych氏がメールで答えたもので、戦時下でのゲーム開発についての状況が語られています。
ロシアの侵攻が始まる直前は、同社のオフィスにはサバイバル用品や燃料の備蓄がありオフィスはガソリンスタンドのような匂いがしていたことや、緊急脱出用のバスとドライバーが待機していたことが明かされています。侵攻後には200人の社員と家族を現在の主要な本部となっているプラハに避難させましたが、130人の社員がウクライナに残っており、中には兵士として最前線に立つ社員がいるとも語られています。
また、ウクライナにいる同社の社員達はリモートワークをしていますが、ZOOMでの打ち合わせは常に空襲警報のサイレンで中断され、社員の誰かが長時間離席していると最悪の事態を恐れずにはいられないとGrygorovych氏は言います。電力などへのインフラ攻撃が始まったため社員達はインターネットが通じるわずかな時間に、なんとか本作の開発を進めているとしています。
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Grygorovych氏は、本作について「このシリーズは侵攻前にチョルノービリをテーマにウクライナのチームが作ったゲームでしたが、侵攻後は比較にならないくらい大きな存在になりました。本シリーズは、ウクライナが戦場で非常に優秀で勇敢であることを示すだけでなく、文化的な遺産としても価値があることを示すことを目的とした国家的な製品です。世界に示すべきものなのです。」と語っています。
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』はWindows(Steam,GOG.com,Epic Gamesストア)/Xbox Series X|S(Game Pass対応)を対象に2023年発売予定です。
¥2,599
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