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大人気RPGゲーム『ペルソナ3 ポータブル(P3P)』のリマスター版が、1月19日に各種最新ハードで発売されました。同作には桐条美鶴というクールビューティーな人気キャラが登場しますが、彼女に“ポンコツ”と呼ばれていた過去があったことをご存知でしょうか。
◆孤高の処刑女王・桐条美鶴
桐条美鶴は、主人公が通う「月光館学園」の生徒会長にして、学内で憧れの目を向けられる大企業の社長令嬢。スタイリッシュ…もといブリリアントな人物像で、「孤高の処刑女王」という二つ名をほしいままにしています。
また、キャラクターとしての魅力だけでなく、ゲーム内の性能も充実。攻撃魔法からバッドステータス付与まで、多彩なスキルを覚えるため、お世話になったプレイヤーも少なくないでしょう。
そんな桐条美鶴の意外な過去が眠っているのが、2006年にPS2用ソフトとして発売された『ペルソナ3』でした。さまざまな調整が加えられた『P3P』の原点にあたるタイトルですが、そこでおかしな挙動をとることがあったのです。
◆「コンセンタラフー」の悲劇とは!?
謎めいた桐条美鶴の行動は、多彩なスキルと当時の戦闘AIとの組み合わせによって引き起こされました。
彼女は、次に使用する攻撃魔法の威力を2倍にするスキル「コンセントレイト」を覚えられます。このスキルを使った際は、当然攻撃魔法を放つべきなのですが、なぜか彼女は敵全体に混乱を付与する「テンタラフー」や回復魔法を選んでしまうことが…。
「あと一撃、美鶴先輩が攻撃してくれたら勝てる!」という状況で、「テンタラフー」を使われることもあり、多くのプレイヤーを困惑させました。
ここからコンセントレイト+テンタラフーで“コンセンタラフー先輩”というあだ名まで誕生し、今でもSNSなどでは「コンセンタラフーの衝撃は忘れられない」「コンセンタラフー先輩なつかしい…」と愛されているようです。
その後、『P3P』では戦闘AIが進化したのか、“コンセンタラフー”が発生することは激減。また、プレイヤーが仲間を操作できるシステムも新たに追加されました。
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リマスター版でも変わらず快適なゲーム性となっていますが、今はなきコンセンタラフー先輩に想いを馳せながらプレイしてみるのもいいかもしれませんね。