気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Shirakumo Games開発、PC(Windows/Linux)向けに1月11日にリリースされたドット絵アクションRPG『Kandria』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、荒廃した未来の世界で目覚めたアンドロイドが広大なマップで冒険を繰り広げるドット絵2DオープンワールドアクションRPG。パルクールなど様々なチャレンジで満たされた手作りの部屋総数は250個。広大なマップは初めから行きたい場所全てに行くことが可能な作りになっているのが特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Kandria』は、2,050円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Shinmera皆さん、こんにちは!Shinmeraです。私は小さな子供の頃からゲーム開発を行なっています。私が一番好きなゲームは今でも『NieR:Automata』ですね。ヨコオタロウ氏とその開発チームが作り出した世界観はとても素晴らしく、長い時間彷徨ってしまいました。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Shinmera本作の開発を開始した時、私はちょうど『Celeste』をクリアしたところでした。私はこの作品にとても感動し、基本的に『Celeste』と同じ移動システムを使ったより大きなゲームを作ろうと決意したのです。それから本作は何度も大きく形を変えましたが、『Celeste』からの影響は依然として大きいままです。また、私が大学生の頃に作ったゲームエンジンでどれほど大きなゲームを作れるのか、その限界をテストしてみたいという気持ちもありました。
――本作の特徴を教えてください。
Shinmera本作は様々なゲームを少しずつミックスさせた作品です。一番の特徴は、すべての移動能力がアンロックされた状態でスタートするので、最初から世界の隅々まで探索することができるところだと思います。また、多くのクエストは順番に関係なく行うことができますので、プレイヤーはより自由に冒険することができます。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Shinmera難しいアクションやゲームの雰囲気といったものに興味を持っている人に遊んでほしいですね。探索や釣り、クエストをやっている間に迷子になってしまう、という部分にもすごく力を入れています。音楽、光の効果、そして他のあらゆるものがそれをサポートするのです。難しいアクションが好きじゃない人でも、本作を楽しむことができるかもしれません。好みに合わせて難易度を調整できるオプションをたくさん用意したので、雰囲気やストーリーを楽しむことができるでしょう!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Shinmera上でも述べたように、『Celeste』がアクション部分の最初のインスピレーションです。それ以来、『NieR:Automata』の世界観や音楽から多くの影響を受けましたし、アートスタイルでは『アウターワールド』からも多くの影響を受けました。他にも多くのゲームや他の作品から影響を受けた部分もあるかと思いますが、特に名前は思い浮かびません。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Shinmeraぜひ日本語には対応させたいですね!残念ながら私たちはとても小さな開発チームなので、現時点で他の言語に翻訳できる資金はありません。しかし、有志の方々が本作を翻訳できるよう、いかなる方法でもお手伝いできればと思っています。メール、Discord、または本作のソースコードが公開されているGitHubでご連絡いただければ幸いです。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Shinmera新型コロナ以前、私はまだ大学で勉強しており、余った時間を使って本作の開発を行なっていました。そして2020年の夏、私は退学することを決意し、本作の開発にフルタイムで取り掛かることとしたのです。そのすぐ後、本作の開発を手伝ってもらうために数人のメンバーを雇いました。もし新型コロナがなかったとしたら、こんなに早くフルタイムで作業をし始めるかわからなかったですね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Shinmeraもちろんです!本作のローンチ以来、Twitchで本作をプレイする人々を見てきましたし、そのおかげでかなり睡眠不足になりましたよ!(笑)
「日本語はまだまだですけど日本語のゲームプレービデオを絶対見たい!」(カッコ内は日本語で回答いただきました)
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Shinmera「みなさんこんにちは!日本のゲームと絵と漫画がたくさん大好きです。日本の文化が私に大きいなインスピレーションですよ。日本人も私のゲームが楽しみといいと思う。ところで、今年の「Tokyo Game Show」に行きます、楽しみです!」(カッコ内は日本語での回答)
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。