アメリカのグラフィック デザイナーSalvatore J. Tringali氏は、AIを駆使して作成したカードゲーム『Spell Siege』を電子出版プラットフォームMediumにて発表しました。
『Spell Siege』は魔法と冒険のファンタジー世界を舞台とし、数百種類ものカードによって構成された本格的なカードゲームとして開発。制作には文章生成AI「ChatGPT」と画像生成AI「DALL-E-2」が駆使されており、開発にかかった時間は僅か6時間であると言います。
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開発者のTringali氏は本作に、ゲーム開発や倫理的問題へのAIの影響を警告する側面もあるとしており、それゆえに本作を実際に商品化するには理解と協力が必要だとしています。現時点では2023年春に公開することを目標に、その資金を得るためKickstarterキャンペーンを準備中です。支援者には特別なリターンを用意し、本作のリリース時に優先してプレイできるとのことです。
Tringali氏は独学でグラフィックデザインを学び、現在はアメリカにあるボードゲームカフェのマーケティングマネージャーを務める一方、かなりのゲーマーを自称し、自分のカードゲームを作ることが夢だったそうです。時間や資金が不十分であったためにこれまで保留されてきたその夢が、進歩した最新の技術を用いることで、たった6時間で実現できたということには驚かざるを得ません。
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『Spell Siege』は2023年春発売を目標に、Kickstarterキャンペーンを準備中です。プロジェクトページは既に公開されています。