5月2日にサービスを終了することが発表された『Apex Legends Mobile』(以下『エペモバ』)は、まさに惜しまれつつ花道を退いていく真っ只中。筆者がこのサ終を知ったのは、取材のために静岡から東京へ行く高速バスの中のことでした。
いやー、顎が外れるくらいの衝撃でしたね。驚きのあまり、車内で震えたほどです。この3日前、筆者執筆による『エペモバ』特集記事が掲載されたばかりだったのですが……。
というわけで今回から、『エペモバ』の最後の盛り上がりを彩る連載をお届けしていきます。本記事掲載から数えて、『エペモバ』の存続はあと約2ヶ月。「74日後にサ終する『エペモバ』」として、連載1発目を打ち上げていきます。
インドネシアの地方出身のプレイヤーが!
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スマホゲームのサ終。これは大抵の場合、「過疎化したゲームの結末」でもあります。
しかし『エペモバ』はそういうわけでもなく、ビッグなIPです。サ終が決定したあとでもログインしてみると、意外と多くのプレイヤーで賑わっていることが確認できます。課金ができなくなったということを除けば、サ終発表前の『エペモバ』と様子は変わっていないようにも思えます。
というわけで、早速プレイしてみましょう。
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マッチング直後、飛び込んできたのは外国語です。3人1組のうち、筆者を除く2人はこの言葉で会話しています。
「今は……ある……どこ……あとで……」
「……」の部分は、筆者が聞き取れなかったところ。というのも、かろうじて判別できた部分はインドネシア語です。筆者はインドネシア語会話ができるため、偶然マッチングしたインドネシア人プレイヤーと会話したこともあります。
ところが今回の言語は、部分的にインドネシア語が出てきます。推測するに、これはインドネシア国内の地域語。
インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、各地域では今もその土地独自の言語が使用されています。ジャワ地方の人々はジャワ語、バリ島ではバリ語、フローレス島という細長い火山島ではリオ語、エンデ語、ナゲ語といったように、ひとつの島の中にいくつも地域語が存在します。
たとえば西ジャワ州バンドゥンに住む2人組が同時に『エペモバ』に接続し、音声通話をする時はインドネシア語ではなくスンダ語を使う……というケースも当然考えられます。どうやら筆者は、そのようなシチュエーションの只中に放り込まれたようです。
ありがとう異国の友よ!
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ところが、こういうプレイヤーに限って鬼のような強さを発揮してくれたりします。
うろたえる一方の筆者を傍らに、インドネシアコンビは次々とキル数を重ねます。てか、そのおかげで筆者はやることがまったくありません。気がつけば、2試合連続でチャンピオンに。いやー、本当にありがたい!
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彼らのおかげで、この『エペモバ』がこれからサ終してしまうゲームということを忘れることができました。Terima kasih sekali!!
サ終が発表されたゲームにはどうしても「サ終感」というものが漂っているのですが、2023年2月14日時点の『エペモバ』にそのような雰囲気は一切漂っていません。SNSではチーターの存在が多数報告されているこのゲームですが、それでもサ終はあまりにもったいない!
PCでプレイする本家『エペ』とはまた違った戦術、リズム感、そして楽しさが満載された『エペモバ』。Twitterを見ても、サ終を惜しむ声が相次いでいるのが分かります。
16日から最終シーズン
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そんな『エペモバ』ですが、日本時間2月16日から最終シーズンが開催されます。
このシーズンでは新マップ「オリンパス」と新レジェンド「ホライゾン」が実装されますが、それならチーター対策をどうにかしつつサービスを続けたほうが……と、オンラインゲームの運営に明るくない筆者は考えてしまいます。
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というわけで、惜しまれつつも終幕へ向かうシーズンには筆者も頭に鉢巻をしながら参加したいと思います。次回を乞うご期待!