野球の世界一を決める国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が遂に開幕!6年ぶりの開催に超豪華メンバーが集結した侍ジャパンへの期待も高まり、一足早い球春到来を感じさせてくれます。
そして、ゲームでも野球で国際対決を実現してくれるのが2月9日にリリースされた『WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球(以下、WBSCパワプロ)』です。PS4版・スイッチ版ともに100円(税込)&追加課金なしで全世界のプレイヤーと対戦できるとあって「100円パワプロ」とも呼ばれる超お手軽な対戦ゲームとして注目を集めています。

6月からシンガポールで開催される「オリンピックeスポーツシリーズ」の種目にも採用されており、今こそまさに「パワプロを始めるチャンス」の予感が漂います。
ワンコインなら触ってみよう。WBCを見ていたら野球ゲームがやりたくなった。などなど、これを機に新たに『パワプロ』対戦に臨む初心者・復帰勢が楽しめるよう、日本代表級の達人にWBSCパワプロ」の特徴と攻略のコツを聞きました。
◆チーム編成は細部まで能力確認すべし!
──今日はよろしくお願いいたします。『パワプロ』指南記事では常連のケーバックさん(@kbckchan)に加え、今回は大会での優勝経験など実績豊富なみっすんさん(@misuttaax)にもお越しいただきました。
みっすんよろしくお願いします!
ケーバックよろしくお願いします。僕が言うのも変ですが、みっすんは最初から上手かった訳じゃなく練習してめっちゃ伸びたタイプなので、アドバイザーとしては適任だと思います。

──『WBSCパワプロ』はプロ野球12球団の選手ではなく『パワプロ』オリジナルのキャラでチーム編成するのが特徴です。各選手に設定されたコストがチーム上限に納まるよう選ばなければいけないので、どの選手が強くてどの選手がコスパに優れているのか知りたいです。
ケーバック強さは色々ありますが、投手なのに打撃能力が高かったり他の守備位置が守れたりする選手はコスパが良いですね。投げない試合はDH起用でも良いですし、二刀流の大谷翔平選手さながらに“DH解除”で登板しながら打席に立たせることもできます。

みっすんオンライン対戦をしているとよく目にする“環境”のキャラは涼風や青葉、往田も野手だけど投手能力が高いので全然投げられます。この辺は必須レベルかな。

──野手も強打者揃いですが、守備ではエラーのしやすさに関連する捕球の能力値が意外と低い選手が多いので要注意ですよね。
ケーバック高いに越したことはないけど、Eが最低ラインかな。
みっすん同じですね。Fでも超強い選手なら我慢して使うかなってくらいです。

──逆におふたり的に「この選手はめっちゃ強くはないけどコスパが良い!」って思うのはどのキャラでしょうか。
ケーバック投手はスタミナ減少が次の試合にも引き継がれるので、高コストのエースを温存したい試合もあるんですが、アレックスはそんな谷間を埋めてくれる存在です。これぐらいの能力でコストが安い選手を探す楽しみもありますね。
みっすんカーブが大きい投手は意外と強いんじゃないかと思っています。変化量が小さかったり相手が猛者だったりすると強くない変化球なんですが、それでも5くらいあれば結構戦えるんじゃないかなと。
◆オリジナル変化球とロックオンを使いこなすべし!
──特殊な軌道やエフェクトを描く固有のオリジナル変化球(以下、オリ変)が投げられる選手がいるのも厄介ですよね。正直、ここにハードルを感じている人も多いのではないでしょうか。
ケーバックオリ変は僕もあんまり打てないですけど、これは慣れるしかないですね。初見では絶対無理(笑)。
みっすん一度は練習モードでどんな変化をするのか確認してみるのが大事だと思います。『パワプロ』の変化球は投げるコースや特殊能力の発動状況によって変化の大きさが変わるので、アバウトでも確認しておけば「これはボールになる」と判断できるかなと。

──ウォーミングアップも兼ねて、まずは練習モードからですね。
みっすんロックオンのおかげでどんなボールも当てられる気がして雑に振ってしまいがちなんですが、基本ルールが3イニング制なので、丁寧に行かないとすぐに終わっちゃうんですよ。
──今も話が出ましたが『WBSCパワプロ』ではオンライン対戦でもロックオン機能(※)が使えますよね。
※ミートカーソルが投球を自動で追尾してくれるアシスト機能。0~5レベルの6段階でその強さが変わり、『WBSCパワプロ』のオンライン対戦では3レベルまで使用可能。
ケーバック絶対に3レベルで使った方が良いです。僕はロックオンなしで身につけた操作感を変えたくないので使わないんですが、ロックオン無しでオリ変が打てたら超歓喜の出来事です。
──それでも完全に自動で狙ってくれる訳じゃないので、ある程度コツを掴む必要がありますよね。
みっすん意識しているのは「とにかく素早くミートカーソルを着弾点に寄せて、気持ち下からスイングする」ことですね。ギリギリまでゆっくり操作していたロックオン無しとは真逆かも知れません。
ロックオンは左右への補正があまり強くないんですが、上下はかなり強く補正してくれる感覚があるんです。直球も落ちてくる変化球も下から合わせるって感じですね。
ケーバックちょっと細かい話になりますけど「スイングボタンを押してから微調整する」っていう操作ができないのがロックオン設定の特徴ですかね。
──なるほど、そんな違いがあるんですね。逆に、ロックオン機能で合わせてくる相手に対するピッチングのポイントはありますか?
みっすんロックオンなしなら「四隅に散らす」が定石なんですが、ロックオンありだと高めは殆ど通用しないですね。これも上下補正へのケアが理由で、配球は低めをベースに、高めを見せたいならボール球にしないとダメです。これに気付くまでは僕もボコボコに打たれました(笑)。
──初心者の人でもロックオン操作をベースにすれば経験者に対抗できるってことなんですね。
みっすんそうなんですよ。これまでも「打撃が苦手です」っていう人のプレイを見せてもらうと、やっぱり細かい操作が難しいだけで反応速度的には十分間に合っている方が多かったので、そういう人が感覚を掴めばどんどんホームランも打てると思います。

ケーバックあと、投球では強いオリ変を投げないっていうのは縛りプレイすぎます。もちろん「同じ変化球ばっかりはつまらない」って心意気は素晴らしいんですが、まず勝ちたいなら強いボールを使いましょう。優しさを見せた人から負けていく状態ですね(笑)。
──ちなみに、おふたりの考える最強のオリ変はどれでしょうか。
ケーバック木場の爆速ストレートかな。これは速いだけじゃなくて球質が重くて飛ばないのが面倒で、よっぽどオーバーパワーの選手じゃないとホームランに出来ないんですよ。完璧中の完璧に打たないと。

みっすん僕はストレートとの球速差が小さいオリ変が強いと感じますね、個人的には涼風のロゼルージュがかなり厄介だと感じていますし、パワフェスモードでお馴染みの熱盛が投げるむねあつシュートが最強と言う意見も聞きます。

◆猛者は操作方法と練習方法に秘密アリ!
──操作に関して言えば、みっすんさんは少し変わった操作方法というか、コントローラーの持ち方に特徴があるんですよね。
みっすんスティックを人差し指と親指でつまむように持って優しく動かす「つまみ持ち」と呼ばれるスタイルでやっています。

スピードよりも正確性を重視した持ち方ですね。これはPS4版で培った技術なんですが、スイッチ版でも通用すると感じますよ。
──精密なエイムが必要で、なおかつ左手ではスティック以外はあまり操作しない『パワプロ』ならではの持ち方ですね。おすすめの練習方法はありますか?
ケーバックストイックな手法ですが、やっぱり打撃練習モードを続けるのが一番だとは思います。ランダム設定だとあまり人間らしい配球が来ないので、苦手な投手の一球種だけに絞って、なおかつ「この選手では打ちたいな」っていう強打者でホームランを狙って練習すると良いですね。

あとは対戦ゲームなので仕方ないことなんですが、対戦して覚えるしかない部分もありますね。
みっすん『eBASEBALL パワフルプロ野球2022』を持っているなら、ペナントモードがおすすめです。僕も好きなチームに応援歌を設定して楽しくプレイを続けられたのが、かなり今に活きていると感じます。この方法だと対人戦の経験値はたまらないんですが、根本的に操作が上手くなるし、通算成績が出るので自分の得意苦手も把握できるんですよね。
──短期的に経験値を溜めるか、長期的に操作が上手くなるか。そのあたりはプレイスタイルに合わせてということですね。
みっすん楽しくないと続かないかなと思うので、好きな方法を探してみてください。
──間もなくシンガポール行きを巡って「オリンピックeスポーツウィーク」の国内オンライン予選も始まりますね。
ケーバックついに世界大会が開かれるなんてすごいですよ。僕は大会やランキングで国内トップを獲った時には「実質世界一」を名乗ってきたのですが、言えなくなっちゃいますね(笑)
みっすん僕はシンガポールを目指して予選も配信するつもりなので、観て参考にして貰えたら嬉しいですね。これ書いたら絶対配信しないといけなくなるな……(笑)。
──ありがとうございます。パワプロは誰もがプレイしたことがある反面、操作や仕様が特殊なので「対戦は難しい」と思って敬遠されがちですが『WBSCパワプロ』でチャレンジしてみて欲しいですね。
ケーバック本当に100円でプレイできるので、好きな可愛いキャラを使って頑張るのも良いですし、12球団の選手で対戦したいなと思ったら『パワプロ 2022』もオススメです。操作が上手くなると他のモードにも活かせますからね。
みっすん良い意味で100円で遊べる野球ゲームのボリュームじゃないのは間違いないですからね。是非、この沼に来てもらえたら嬉しいです!