アメリカ合衆国のビデオゲーム会社Atariは、レトロゲームの改修復刻版などの開発・パブリッシングを手掛けるNight Dive Studiosを買収する契約が締結したと発表しました。
リメイク版『System Shock』手掛けるNight Dive Studios 買収額は1,000万ドル
Night Dive Studiosはレトロゲームを修復し、最適化してパブリッシングするスタジオで、『System Shock 2』や『Doom 64』『Turok(時空戦士テュロック)』『I Have No Mouth, and I Must Scream(おれには口がない、それでもおれは叫ぶ)』など有名タイトルの再リリースを担当し、高い評価を受けています。最近では長期にわたりリメイク版『System Shock』の開発を手掛けており、2023年5月にリリース予定です。なお、『Wizardry 6』『Wizardry 7』『Wizardry 8』の英語版の再販も同社からとなっています。
買収価格は、現金と株式の半々で支払われる1,000万ドルとされており、さらに今後3年間のNight Dive Studiosの業績に応じて最大1,000万ドルが現金で支払われるとのこと。またこの取引は今年の4月頃に終了する予定であると報告されています。
レトロゲームにフォーカスした成長戦略に期待
Atariの会長兼CEOであるWade Rosen氏は、「Night Dive Studiosの専門技術とレトロなIPを商品化した実績は、Atariの戦略に合っており、彼らの才能と技術、IPポートフォリオが自社の未来の成功に貢献できると確信している」とコメント。今回の買収により、AtariはNight Dive Studiosの開発・パブリッシング能力を用いて、レトロにフォーカスした自社の成長戦略を支援できるとしています。