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3月29日に発売予定で、現在は事前購入を受け付けている『Crime Boss: Rockay City』は、ハリウッドのアクション映画が最も熱かった時代をそのまま反映させたFPSです。携帯電話というものが弁当箱のような大きさだった90年代初頭の「ロッケイシティ」で、ギャングスターたちが意地と誇りと縄張りをかけて激闘を繰り広げます。
出演者は「アメリカの象徴」チャック・ノリスを始め、「爆裂オッサン刑事」ダニー・グローヴァー、「タランティーノ作品の顔」マイケル・マドセン、他にもキム・ベイシンガー、ダニー・トレホ、ヴァニラ・アイス、マイケル・ルーカーなどなど、米アクション映画のアイコン俳優が勢揃いしています。
まさに筋肉と銃声とカーチェイスの世界。中年全開のバトルフィールド。
これこそが90年代育ちの理想郷だああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
『Crime Boss: Rockay City』Epic Gamesストアレンタルビデオ黄金期を知っているか!?
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80年代後半から90年代初頭の米アクション映画は、太平洋を挟んだ島国日本にも多大な影響をもたらしました。
この時代の日本経済は、まさに絶好調の一言。車、バイク、家電製品、オーディオ機器、パソコン、腕時計などなど、「ドク、いいものはみんな日本製だよ!」(「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」より)という世界でした。
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そんな旺盛な経済力を背景に、日系企業はハリウッド作品の強力なスポンサーになっていました。作中のところどころに日系メーカーの看板が出てくるのはそのためです。もちろん、それらの作品は日本にも輸出され、映画館で公開されました。
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それと全く同じタイミングで、日本の一般家庭にVHS規格のビデオ再生機が普及します。その周辺産業として「レンタルビデオ店」というものが登場し、映画館に行かなくとも好きな映画を家庭で視聴できる環境が整いました。従って、この時代の米アクション俳優は「レンタルビデオ店の看板店員」という表現もできるわけです。
『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァーなどは、まさにそのような位置付け。当時はグローヴァ―のポスターやポップ看板があちこちのレンタルビデオ店で躍動していました。弱者のためなら自身に危機が及んでも構わない熱い精神の中年が、我々90年代育ちにとっての模範的人物だったというわけです。
チャック・ノリスはアメリカの英雄だっ!!!
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さて、『Crime Boss: Rockay City』の出演俳優の中で最も偉大な功績を持つ人物は、何と言ってもチャック・ノリス。
アメリカの理想である「強さと勇敢さ」をあまりに正直に体現しているノリスは、アメリカはおろか世界の大衆文化にも強大なインパクトを与えました。それは「チャック・ノリス・ファクト」というジョークのテンプレートにも現れています。
たとえば、「○○ができるのはチャック・ノリスだけだ」というジョーク。この「○○」には、社会的な問題も含めた「普通の人にはできないこと」が当てはめられます。「高額な学生ローンを難なく完済できるのはチャック・ノリスだけだ」というように。
世界がノリス中心に回っている、というジョークもあります。「チャック・ノリスは時計をしない。彼自身が時刻を決める」「チャック・ノリスは腕立て伏せをしない。彼は地球をリフトアップしているのだ」がその代表例です。
『Crime Boss: Rockay City』にも、チャック・ノリスが何と「ノーリス保安官」として出演しています。まるでこの保安官が地球の磁場の発信源になっているかのような抜群の存在感です!
「キャンディー」をかっぱらえ!
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『Crime Boss: Rockay City』の主人公は、マイケル・マドセン演じるトラビス・ベイカーという男。犯罪蔓延るロッケイシティで、敵対組織の襲撃や強盗、「キャンディー」の拝借等の任務を実行します。
筆者は、複数人での協力プレイモード「都市伝説」のミニ・キャンペーン(ストーリー)をプレイしました、まずは敵対組織のパーティーに騒動を起こさせる任務。「騒動」といっても、自動小銃を持ち込んで参加者全員をあの世へ送る仕事です。
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各ストーリーには別々の武器を持つユニーク・ハイスターが用意されており、ミッションの前に好きなハイスターを選ぶことができます。最大4人でのマルチプレイとなりますが、1人や2人でもプレイ可能。メンバーが足りない場合はbotが残りのハイスターを補ってくれます。
いやー、やっぱりここはアメリカだわ。しかし当然ながら撃つのは自分だけでなく、向こうも反撃してきます。さらにモタモタしていると警察がやって来て、こいつらとも戦わなくてはならないことに。やられてダウンしてしまっても、時間内に仲間が助けてくれればゲームに復帰できるし、その逆も然り。チームプレイがミッション成功の重要な鍵となりそうです。
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次の仕事は敵対組織の倉庫に侵入して、何やら裏で取引していたようなとっても怪しい「キャンディー」をかっぱらう仕事。これをバッグに詰め込み、車に積載してまた倉庫に侵入して……という具合です。もちろん、その間にも敵と交戦します。それと、「キャンディー」の意味は……説明しなくても分かりますよね?
俺は激動の90年代育ちだっ!!!!
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ただし、そのような過激な内容に反比例するかのように、プレイ操作は易しいものに仕上がっています。
WASDで移動、シフトでダッシュという伝統的なキー配置で、被ダメ設定は即死或いは数発でやられてしまうようなものではありません。オンライン対戦が前提のバトロワゲームでは敵の射撃数発で終わる場合もありますが、『Crime Boss: Rockay City』は仲間が助けてくれれば復帰できますし、ミッションに失敗しても、何度もトライ&エラーを繰り返すことで活路を見出すことができるゲームシステムになっています。
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FPS初心者でも安心して遊べるだろう、というのが筆者の感想です。
本作はマルチプレイだけでなく、マイケル・マドセン演じるトラヴィス・ベイカーを操作し、犯罪組織のボスとして成り上がっていくクライム映画のようなストーリーモード「ベイカーの争奪戦」や、短い強盗アクションが楽しめる「クライム・タイム」モードも用意されています。90年代を知らない世代もこの魅力的でクレイジーだった時代にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか。
『Crime Boss: Rockay City』は、Epic Gameストアにて、3月29日に発売予定、価格は4,680円です。発売日までは20%オフの3,744円で購入できます。
『Crime Boss: Rockay City』Epic Gamesストア