全世界での販売本数が300万本を突破した『バイオハザード RE:4』にてエイダ・ウォンの英語版声優を担当したリリー・ガオさんが、多くの誹謗中傷を受けてInstagramの投稿のほとんどを削除する事態となっています。
リリー・ガオさんは、2021年に公開された映画「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」でエイダ・ウォンを演じた女優です。そうした繋がりもあってか今回の『RE:4』では、シリーズリメイクとしては前々作に当たる『バイオハザード RE:2』でエイダを演じたジョリーン・アンダーソンさんから、担当声優が交代されていました。なお、アンダーソンさんも2012年公開のフルCG映画「バイオハザード ダムネーション」で、エイダとイングリッド・ハニガンのモーションキャプチャーを担当しています。
ですが本作の発売後からガオさんの演技に対して批判が出始め、やがて本人への誹謗中傷へと発展。多数のヘイトコメントを受けたことにより、最終的にInstagramの投稿をほとんど全て削除し、コメント欄も閉鎖してしまいした。
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演技に関しては一部の海外メディアから拙いと指摘を受けており、『RE:2』のジョリーン・アンダーソンさんの演技と比較して批判を受けることもあったようです。その一方でガオさんの演技を支持する意見もあり、海外掲示板ResetEraなどでは今回の事態を問題視する声が多数挙がりました。
なお『RE:2』からの声優交代に関しては、アンダーソンさんが声優組合に加入したことでカプコン側が組合に所属する声優の起用を避けたことと、キャラクターと演者の人種を合わせるという近年の動きを意識したものだと考えられています。
批判は作品を批評するうえで正当なものでしょう。しかし、それが開発者や演者への直接的な人格攻撃に繋がることは決して許されません。作品への批判には、常に節度を持って臨みたいところです。