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ウクライナ軍戦況等も…米最高機密文書が流出、初期の現場は『マインクラフト』ファンのDiscordサーバーなど―米国司法省は調査を開始

FBIが調査に乗り出す可能性も。

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ウクライナ軍戦況等も…米最高機密文書が流出、初期の現場は『マインクラフト』ファンのDiscordサーバーなど―米国司法省は調査を開始
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人気サバイバルクラフトゲーム『マインクラフト』のファンが設立したDiscordサーバーなどで、米国の機密文書が流出したと見られ、司法省が調査を開始したことが明らかになりました。

ウクライナ侵攻に関連する機密文書も流出か…

10枚にもわたる文書の内容は、ロシアのウクライナ侵攻に関するものや、南シナ海に関する英国の潜在的な政策、イスラエルなど米国の重要な同盟国に関する情報からイエメンのフーシ派の滑動に関する分析などが含まれ、いずれも「最高機密」と記されていたとのこと。

最初に騒動の舞台となったのは、ほとんどがアメリカ人ユーザーの小規模なDiscordサーバー。その後人気のある『マインクラフト』のDiscordサーバーに広がり、4chanやTwitter、Telegramといった様々なサービスに拡散されたといいます。

流出を行った人物のアカウントとそれに関連するメッセージは現在すべて削除されておりどのような文脈で投稿されたかを確認するのは困難ですが、最初の現場となった『マインクラフト』のサーバーでは同作のマップを披露するチャンネルに投稿されたといいます。

海外メディアKotakuが報じたところでは、ウクライナ侵攻に関するジョークに腹を立てた該当のユーザーは戦争が現実であることを証明するために「ほら、漏洩した機密文書をどうぞ」というメッセージとともに文書を投稿したそうです。

文書そのものの真偽は明らかにされていませんが、米国政府関係者はCNNに対し、リークされた文書は「本物そっくりだ」と回答。文書の中身や流出経路を調査し、より正式な判断に向け取り組んでいるとし、流出騒動を深刻に受け止めているといいます。また、この文書は1ヶ月もの間削除されずにDiscordサーバーで放置されていたとのことです。

文書の多くには国防総省の統合幕僚監部(国防総省の最高幹部で、大統領への助言を行う部署)が作成したことを示す印があり、動揺を生んでいるようです。調査の目が国防総省内部に向けられると示唆された一方、該当の文書へのアクセス権限を持つ人物は政府内に多数いるとされ、調査の範囲がどこまで広がるかについては不透明です。

FBIの元幹部はウォール・ストリート・ジャーナルに対し「FBIはこのリークを反逆的な行為として捜査するだろう」との見方を示しました。法的な措置などを恐れたユーザーは、流出騒動の舞台となったサーバーを退出したり、Discordのアカウントを削除したりしているそうです。

Discordは法執行機関と協力。ゲームコミュニティでは過去にも軍事機密の流出例

流出騒動の舞台となったDiscordの運営元は、法執行機関と協力しこの流出を調査しているといいます。コメントではユーザーの安全な体験を確保することは最優先事項であり、ポリシーに違反するコンテンツを認識した場合、ユーザーのBANやサーバーのシャットダウン、法執行機関との適切な措置をとると述べられています。なお、関連したDiscordサーバーの管理者に対しては、「違法行為を助長するコンテンツ」を削除するように促すメッセージが送られたそうです。

なお、ゲーム関連コミュニティで軍事機密資料が流出した騒動ははじめてではなく、軍事MMOコンバットゲーム『War Thunder』のコミュニティでは、米空軍やイギリス軍、フランス軍や中国陸軍といった軍の機密資料が過去に複数回流出していました


《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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