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任天堂のゲームタイトルに対するハッキング行為で昨年2月に逮捕され、40か月の懲役および合計1,450万ドル(約17億円)の支払いを命じられたハッカー「クッパ」が釈放されたと海外メディアtorrentfreakが報じています。
「クッパ」故郷カナダへ帰国準備中
「クッパ」ことGary Bowser氏は任天堂のゲームを不正利用できるデバイスの開発、販売で数千万の利益を上げていたというクラッキンググループ「Team Xecuter」の顔役だったといわれるウェブサイト運営者で、その名前がクッパの英名「Bowser」と同じであることから逮捕後も大きな注目を集めていました。
裁判の結果40か月の懲役を命じられたBowser氏でしたが、刑務所内での模範的な行動や、釈放後の勤労、善行の意思が確認されたとのことから早期の釈放が認められたといいます。
釈放後に海外YouTuberのNickMosesとの対談に応じたBowser氏によると釈放は3月28日だったといい、現在は故郷のカナダへの帰国準備を進めているといいます。一方で釈放後も1450万ドルの罰金および損害賠償金の支払いは続きますが、現時点では懲役による収入から罰金に充てられた支払総額は175ドルだといい、対談では釈放後も任天堂が実際に回収できる金額は月収の25~30%に留まることを示しています。
「クッパ」の改心の真偽に注目
一般的な収入を基に考えれば到底払いきれない額の賠償を背負った「クッパ」が今後どのように賠償を行うのか、はたまたゲームの悪役よろしく腹の中では踏み倒すつもりでいるのか、どちらにせよ彼の今後の振舞いに注目が集まります。