世界的に有名なゲームデザイナーである小島秀夫氏が自身のTwitterにて、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』に関する裏話を披露。ファンから注目を集めています。
◆『メタルギアソリッド3』の難敵、「ジ・エンド」とは
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小島氏が語ったのは、同作に登場するボス「ジ・エンド」戦について。ジ・エンドは100歳を超える熟練のスナイパーであり、“全ての狙撃技術構築の祖”と謳われるほどの高い技術を身につけています。
さらに、体内へ苔類を寄生させることで光合成を行うという人間離れした能力も。厳しい密林の中で飲まず食わずのまま作戦を遂行できるという設定に、当時のプレイヤーは驚かされました。
そんなジ・エンドとのボス戦は、作中屈指の難所としても有名。広大な密林の中に潜むジ・エンドを見つけて狙撃できれば勝利となるものの、まずその姿を見つけるだけでも一苦労。さらに下手に動くと逆にジ・エンドから狙撃を受けてしまうため、「どうやって勝てばいいんだ…」と途方に暮れた方も多かったことでしょう。
◆「ジ・エンド」の“老衰”は、サポート措置だった
しかし、ジ・エンドには1つの大きな弱点がありました。それは、老いからくる寿命です。ジ・エンドとの戦闘に突入後、ゲーム機の内蔵時計を8日以上進めるとジ・エンドが老衰し、そのままプレイヤーが勝利するという攻略法が残されていたのです。
この老衰について小島氏は、「週末にしか遊べない勤め人や学生プレイヤーに向けての企画。あるいはどうしても倒せない人の為のサポート措置(中略)企画当初の狙撃戦はマジな難易度だったので入れた仕様。」とツイート。企画当初は、老衰での勝利は予定していなかったことを示唆しています。
なおこのツイートは、人気ゲーム実況者である「弟者」氏が、同ゲームの動画を公開したことを受けて投稿したもの。その冒頭には、「ジ・エンド」戦を“老衰”で乗り切る場面が納められています。
非常に楽に攻略できるものの、どこか後味の悪さも感じさせたこの攻略テク。とはいえ、ボス戦の難度からお世話になったプレイヤーも一定数いたことでしょう。ゲーマーの記憶に残り続ける、非常にユニークな手段であったことは事実です。