気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、VaragtP開発、PC向けに4月13日にリリースされた放置系クリッカー『Plantera 2: Golden Acorn』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、可愛らしいグラフィックが特徴の放置系クリッカーゲーム。作物や茂み、木などを自由に配置して自分だけの庭を作っていきます。経験値をためてレベルアップすれば、新しい装飾品や動物、区画などをアンロック可能。クリックしながら楽しくプレイするも良し、放置しながらただ眺めるだけも良しな作品となっています。日本語にも対応済み。
『Plantera 2: Golden Acorn』は、580円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Danielスウェーデンに住むDanielです。私の好きなゲームについてですが、好きなゲームはたくさんあります。あえて1つ挙げるならPC向けの『Outcast』ですね。超個性的なアドベンチャーゲームで、1999年に発売された当初、本当に驚きました。このゲームは多くの国で素晴らしい評価を得ましたが、なぜかそれほど話題になることはありませんでした。
他にも大好きなゲームやゲームシリーズはたくさんあります。例えば、『The Elder Scrolls』シリーズ、『DARK SOULS』『レッド・デッド・リデンプション』『メタルギア』『バイオハザード』『Dishonored』『ファイナルファンタジー』『キングダムカム・デリバランス』『ヒットマン』『The Last of Us』『Prey』『バイオショック』『Subnautica』『System Shock』などが、私が好きな多くのゲームの中で今思い浮かぶものです。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Daniel2016年に前作をリリースしたのですが、これまで作ったゲームの中で、このゲームが圧倒的に成功しました。他のゲームのプロトタイプをいくつも作ったあと、このゲームの続編に取り掛かるのが良いと思い、また、1作目に追加すればさらに良いゲームになったであろうことがたくさんありました。実は、『牧場物語』や『スターデューバレー』のようであり、『Plantera』ならではの要素を加えた続編を作ろうかと考えていたのですが、結局は前作を踏襲したゲームにすることにしました。しかし、『牧場物語』のようなバージョンやスピンオフを作るというのは、将来的にはやるかもしれませんね!
――本作の特徴を教えてください。
Daniel本作の特徴的な点は、少しずつ庭を作りながら、その庭が生き生きとしてくるところだと思います。私が本作で実現したかったのは、「アントファーム」のように、見ているだけで楽しくなるようなゲームにすることでした。かわいいブルーメロウが歩き回り、働きながら作物を引き抜き、ミツバチや鳥があちこちで飛び回り、他の生き物たちが歩き回ったり、意地悪な生き物に追いかけられたりするような、そんな光景です。開発中も、新しい生き物やオブジェクトを追加するたび、庭がよりにぎやかに、より生き生きとしたものになり、嬉しい気持ちになりました。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Daniel特にターゲットのようなものは設定していません。面白いと思った人はどなたにでもプレイしていただきたいですね。前作、そして続編となる本作において驚いたのは、多くの人が「リラックスできる」「落ち着く」と言ってくれたことです。また、様々な精神状態の人が、本作をプレイすることでリラックスしたり、心を解きほぐしたりすることができると言ってくれたこともあります。本作にそのような効果があると耳にするたび、驚きと喜びを感じています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Daniel以前は『牧場物語』をよくプレイしていたので、きっと本シリーズのインスピレーションの一つになっているのだと思います。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Daniel私は完全に1人で開発をしているので(ゲーム内の青いヘルパー/メロウの声優を担当した私の猫を除いて)、新型コロナは開発に何ら影響を与えませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Danielはい、ぜひ好きなようにやってください!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Daniel私はいつか日本を訪れたいと思っています。日本は世界のあらゆる国の中でも、私が最も興味深いと思う国の一つです。『シェンムー』や『龍が如く』など、私が大好きなゲームシリーズの中でしか日本を見たことがありません!でも、きっと本物の日本とは違うのでしょうね!(笑)
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。