505 Gamesは、基本プレイアクションゲーム『HAWKEN REBORN』をPC(Steam)向けに早期アクセスで2023年5月17日にリリースしました。
本作は、さまざまな兵器を装備した機動兵器で戦闘を行う3Dアクションシューター。2014年にPC向け早期アクセスで、2016年にはPS4/Xbox Oneにリリースしたシリーズ前作『HAWKEN』の流れを汲む作品(2018年にPC版はサービス終了)ですが、これまでの対人メインコンテンツではなくPvEのゲームとして開発されています。
物語の舞台となるのは、かつて人類の理想郷になると言われながら、腐敗した企業の陰謀と強欲によって汚染され、今ではディストピアとなってしまった惑星。プレイヤーは傭兵としてさまざまなミッションに挑みながら富や名声を獲得し、やがて惑星の背後にある恐るべき陰謀を暴いていきます。
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本稿では、シリーズ最新作『HAWKEN REBORN』のプレイレポートをお届けしていきます。
不時着した惑星で己の過去を取り戻すため傭兵に
物語は冒頭、プレイヤーの搭乗している宇宙船が惑星に墜落するシーンから始まります。奇跡的に生き残った主人公は、外部からの救援チームの指示に従ってメックで燃え盛る船内から脱出することになります。
ここではチュートリアルとして、移動やジャンプ、ホバーの使い方などを学びます。無事に船を脱出したところで救助に来てくれた人物と合流、まずは主人公のメディカルケアを行うために基地へと向かうことになるのですが、道中では敵の襲撃などもあります。どうやら決して平和な場所ではないようです。
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本作のメックは両腕にそれぞれ武器を持っています。射撃はマウスの左/右クリックで別々に行えるので、集中して火力を出すか、片方ずつ使ってリロードの隙を見せずに撃ち続けるかなどの戦略も選べます。最初に接敵するのは武装した人間の兵士なので片方の銃だけ使えとアドバイスされますが、メック戦もあるので気にせず撃ってしまいましょう。
戦場を抜けて無事に彼らの拠点へと辿り着けばチュートリアルクリアで、その後はメディカルチェックを受けることに。その中で主人公が過去になんらかの脳手術を受けており、大切な情報を漏らさない記憶処理を受けていることが説明されます。ドクターいわく、記憶を取り戻すための方法があるかもしれないが、その調査のために時間がかかるということです。
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そして、主人公は事故から奇跡的に生き残ったメックパイロットとしての腕を買われ、傭兵として働くことに。現在汚染や感染病によって隔離されているこの惑星ので、数少ない人道的な勢力である「THE DAWNING RUN」に協力することになるのです。なお、早期アクセスリリース時では6つの初期ミッションのみプレイ可能です。
ちなみにチュートリアル内で、この惑星は大気汚染によって危険なのでメックから降りることを禁じられるシーンなどもあります。こういったゲームのシステムと世界観をしっかり伝えるフレーバーは大切ですね。
戦場を駆け抜けながら富と名声を稼ぎ出せ!
本作のゲームプレイは、ストーリーミッションとフリーミッションの2つが用意され、それぞれのモードをプレイしながらお金や名声を稼いでいきます。メインとなるストーリーミッションはSteam早期アクセスリリース時に6つ用意され、序盤はゲームの説明を含めた内容です。
各ストーリーミッションは、クライアントから受けた依頼を戦場でこなしていくオブジェクト形式。ミッションにはデータ取得のために敵の拠点に潜入するものや、味方NPCを護衛するものなども用意されています。もちろん、それぞれのミッション中にはさまざまな勢力との戦闘も発生します。
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また、フリーミッションである「パトロール」は、マップ内を自由に移動しながら登場する敵を倒したり、発生するミッションをクリアしながら報酬を獲得していくモード。時間とともに敵はだんだん強くなっていきますが、任意に拠点に戻り帰還することができます。
ゲーム内では、敵を倒すことで入手できる素材アイテムのほか、ミッション報酬でもらえるお金が存在しています。現時点で主に使用するお金には“CREDIT”と“SCRIP”の2種類があり、“SCRIP”の方はいわゆる有償のゲーム内マネーに該当するもの。ゲーム内ストアでパーツを購入したり、パーツクラフトのリソースに使用します(クラフトは“CREDIT”でも可能)。
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ストーリーでのオブジェクトはかなりシンプルで、基本的には敵を倒しながら進んでいく内容です。しかし、ミッションが進めば敵もどんどん強くなっていくため、入念な準備が必要です。
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敵を倒して自身のメックを強化せよ!
ゲーム内メニューの「WORKSHOP」からは、メック用のボディやスラスター、武器などのパーツをクラフトすることができます。クラフトに“CREDIT”や“SCRIP”といった資金を使用することはすでに説明していますが、ただお金があるだけではメックを強化することはできないのです。
新しいパーツをクラフトするためには、ミッション内で遭遇する敵メックを倒して獲得できる「ジェネレーター」「シャーシ」などの素材パーツが要求されます。そのため、新しい武器や装備品を入手するためには戦場での活躍が必要です。また、バッテリーやメタルなどの汎用素材も必須なので、パーツクラフトは簡単にはいきません。
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現在のビルドでは初期メックに加えて数種類のボディパーツのほか、ライフルやグレネード、ショットガンと言った武器も存在しています。一応チュートリアルとしてライフルとスラスターはクラフトするのですが、初期のサブマシンガンでは中盤以降のステージでは心もとないため、新たな武器をクラフトするのがおすすめです。
また、ハンガーでは所有しているパーツの性能強化も可能です。当然ですがボディであれば耐久度やシールド回復速度アップ、武器のリロード速度や射程をなどの項目があり、リソースを消費することで強化できます。また、パーツのアップグレードにも専用の素材パーツ入手が必要です。
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素材の必要数はそれなりに多く、クラフトやアップグレードするためには多くのフリーミッションを達成しなければなりません。どうしても早期アクセスなので、まだまだミッション自体のバリエーションが少なく同じことの繰り返しになってしまうのは少し残念な部分です。
重厚さ、爽快さが今一歩足りないのが惜しい!
『HAWKEN REBORN』の現在のSteamストアページでのユーザーレビューは“やや不評”です。その不評とする意見の中にはマウス感度が正常に働かない、チュートリアルからゲームが進まないなどの物もあり、それらの不具合はすでにパッチで修正されています。
その他の意見としては『HAWKEN』シリーズらしくないという意見が多く見られます。前作である『HAWKEN』は無骨なデザインが多いメックの重厚な雰囲気と、コックピット視点で迫力の戦場を体験できるのが魅力です。そもそもが対人メインのコンテンツでもあり、さまざまな長所短所を持つ重さの違うメックや武器のほか、カスタム要素や対戦ならではの爽快感もありました。
本作はメックの重厚な雰囲気はそれなりに感じられるものの、どちらかというと反応の遅さや、ダッシュやブーストの「足りなさ」がどうしても感じられます。これはもちろん現在のビルドがほぼ初期パーツしかないということもあるのだと思いますが、ちょっとした段差や隙間すら満足に登れないのは結構なストレスになってしまいます。
また、敵や味方のAIに関してもまだまだ洗練されていない印象です。特にAIはターゲットを変える、索敵するといった機能がほとんど無いようで、ミッション中に「敵と味方のメックが隣りにいるのにお互い何もしない」と言う場面も見かけます。UIも不親切であり、ときに少し動作が遅くなることも。
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そういった部分を含めて現時点では「ゲーム自体が洗練されておらずシンプルすぎる」という評価です。これはもちろん早期アクセスであり、バージョンで言えばまだ0.1.0である状態なので、今後の洗練や遊びやすさの改善にも期待したい部分ではあります。
一方で武器をカスタムしたり、フリーミッションで敵を倒し続けるメックシューターとしての要素も兼ね備えてはいます。個人的には障害物に隠れているときに、腕が前に出ていないとちゃんと武器が撃てないという演出が好きで「遠距離武器は右手につけて隠れていても右手を出せる位置を心がけよう」といった戦術スタイルで戦っています。あとはショットガンが強いので個人的には評価したいです。無骨なメックとショットガンの組み合わせ大好き。
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本作の早期アクセスはおよそ18ヶ月を予定。早期アクセス中にコミュニティからのフィードバックを集めるほか、今後はミッションやメックの追加、UIなどの改善を行っていくそうです。また、正式版ではシングルプレイミッションだけでなく、他のプレイヤーとのCo-opミッションなども楽しめるようになります。「テレビ」「電子レンジ」などの愛称で親しまれていたメックを含め、前作『HAWKEN』で印象的だった機体の登場も待ち遠しいところです。
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メックによるアクションバトルはジャンルとして貴重!まだまだ最適化不足はあるものの今後に期待していきたいスパ!
タイトル:HAWKEN REBORN
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2023年5月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:基本プレイ無料
¥7,108
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥7,108
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)