YouTubeチャンネルDidYouKnowGaming?にて、『ゼルダの伝説』シリーズに関する様々な噂話の真相究明動画が公開されました。
大半の噂はガセ?勘違いや偽インタビューが出処に
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本動画では、5本の存在が噂されている作品について取り上げているものの、大半はガセとのことです。例えば2000年10月、シリーズ2作品目にあたる『リンクの冒険』のフィールド画面のようなデモ映像と画像が公開。これは同作を使った、ゲームボーイアドバンス(GBA)向け技術デモンストレーションとして海外で話題となりました。
本デモを元にGBA版『リンクの冒険』の登場に期待を膨らませる声も存在しましたが、大元はジュリアン・ファーサット氏なる人物の勘違いから生まれてしまった噂とのこと。DidYouKnowGaming?がファーサット氏にコンタクトを取ったところ、同氏はTitus Interactive(かつて存在したフランスのゲーム会社)のオフィスにてデモをプレイしたといいます。
当時、デモが“『リンクの冒険』を元にしたものである”とは言われていませんでしたが、ファーサット氏は表示されたマップがハイラルであると信じ込んでしまったそうです。そして同氏の証言をもとにThe Nintendo Project(現在は消失済み)というサイトが“『リンクの冒険』のGBA向けデモ”として紹介した結果、噂が拡散されてしまったようです。
他にも、“カプコンはリリース済みの作品以外にも2本『ゼルダの伝説』タイトルを開発するはずだった”との噂はソース不明な情報から書かれた記事が元ネタであり、『The Legend of Zelda: Valley of the Flood』なるWii向け作品の噂は偽のインタビュー記事が元ネタであると紹介されています。
中には真相不明な噂も
動画では4本分の噂がガセであるとされていますが、中には未だに真相不明な作品の噂も存在。2017年、モバイル向け『ゼルダの伝説』開発中とウォール・ストリート・ジャーナルが報道しており、本アプリに該当するゲームは記事公開時点でもリリースされていませんが、その真偽は未だハッキリしていないそうです。
同報道のソースとなった関係筋は『どうぶつの森 ポケットキャンプ』のリリース時期を当てているほか、後にリリースされたポケモンカード関連アプリ『Pokémon TCG Card Dex』と矛盾しない発言をしており、別メディアのフィナンシャル・タイムズでも関係筋をソースにモバイル向け『ゼルダの伝説』のリリース計画を報道しています。
さらに2016年初頭には、当時任天堂社長だった君島達己氏が「スマートフォン向けのゲームアプリを(平成)29年3月までに5本程度配信」と表明した一方、同年11月に公開されたタイム誌の記事では、宮本茂氏が(当時の)市場や開発プロセスを踏まえ、同期間までに4本のモバイル向けアプリのリリースを予定しているとメールを通して発言。これらをソースに、DidYouKnowGaming?は予定から外れた1本が“報道されていたモバイル向け『ゼルダの伝説』ではないか?”と考察しています。
※UPDATE(2023/5/30 10:09):タイトルにて当初、「5つの噂」と表記していましたが正しくは「4つの噂」だったため修正しました。