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HyperXは、ゲーミングヘッドセット「Cloud III」を新たに発売します。このヘッドセットは、2015年に発売し今でも高い人気を誇る「Cloud II」からおよそ8年ぶりとなる新作で、様々な改善が施されています。本稿では筆者が普段遣いしてわかった本製品の魅力をお届けします。
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頭が締め付けられない!やさしく包み込むような付け心地
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本製品の名前「Cloud」は、つけていることを忘れてしまうような、雲のような付け心地という意味が込められているそうです。人の耳はふつう斜め上に向いて広がる形状をしていますが、「Cloud II」では耳あて部が垂直型の形状をしていました。そこで「Cloud III」では耳あての角度を斜めに変更しているほか、耳への負担を減らしています。
耳あてや頭頂のクッション部分は柔軟性が高く、ある程度の形に対応できます。実際に使ってみると確かに締め付けを感じづらく、快適な使い心地を実感できます。筆者は最近ヘッドセットの締め付けによる頭痛に悩まされていましたが、あまり感じずに使用できています。
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金属素材のスライド部分もしっかりした作りで、大きさを変える時の引っ掛かりやストレスがありません。なにより、プラスチック素材でないため安物感がなく、鮮やかな色ながら上品さも兼ね備えています。
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遮音性はかなり高く、周りの音をシャットアウトしてくれるため、ゲームや映画鑑賞に集中できます。加えて「HyperX NGENUTY」というソフトウェアをインストールしてUSBで接続すればDTS Xのサラウンドシステムを無料で使用することもでき、さらなる没入感を与えてくれます。
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このソフトウェアではイコライザーも設定可能。ベースブースターからボイスチャット用、ゲーミング用など様々なプリセットが用意されています。ベースブースターをオンにしてお気に入りの曲を聴くと、普段より重厚感のあるサウンドになるかも?
マイク・スピーカーともに音質よし!
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音質を左右するドライバーはーは一般的な50mmより少し大きい53mmを採用しており、とてもクリアに聞こえます。試しに敵の足音を聴くのが非常に重要な『レインボーシックス シージ』をプレイしましたが、敵の位置をより把握しやすくなりました。
勝率があがる……かどうかは個人差があるでしょうが、対戦シューターをプレイするユーザーにとっては足音が正確に聴こえるかどうかは死活問題。できることなら、音質がよく聞き取りやすいモノを選びたいというのが本音ではないでしょうか。
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マイクの音質はヘッドセット付属のものとしてはかなりクオリティが高いです。コンパクトで形状も変更しやすく、取り外しも容易なので邪魔に感じることもありません。前作Cloud IIは概ね高評価だったものの、マイクの音質が不評だったとのこと。そこでCloud IIIはドライバーを6mmから10mmに変えることで大幅に改良しています。マイクを変えて知り合いとボイスチャットをしてみたところ、「リアルで聞く声に近くなった」と好評でした。
周りの環境音をほとんどシャットアウトしてくれるのにも驚きました。家族の生活音やペットの鳴き声、そしてこれからの季節、部屋の構造によっては問題となるエアコンの風を拾ってしまう問題は常々ゲーマーを悩ませますが、このマイクでは通話相手に不快感のある音を聞かせることも大幅に減りそうです。
あらゆる気遣いが嬉しい設計
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音量調節やマイクミュートといったボタン機能がヘッドセット上で完結しているのは嬉しいポイント。コードの間にあるインターフェースでミュート切り替えするものも多いですが、さっと手を伸ばせないのが難点ではないでしょうか。Cloud IIIは左耳側の小さなボタンを押せばすぐにミュートできますし、マイクに付いたランプで今ミュートになっているかどうかが瞬時に判別できます。音量調節も右耳側のダイヤルを上下するだけで簡単に調整できるので、わざわざWindowsの音量調節バーをいじる必要がありません。
ランプは地味ながらかなり役に立つ機能で、マイクミュートしたと思ってたらできてなくて恥ずかしい思いをした、もしくは反対に、一生懸命喋ってるのに無視されるな……と落ち込んでいたらミュートになっているだけだったという事故を未然に防げます。筆者は両方とも経験したことがあります……。
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接続方式が複数用意されているのも注目すべき点です。3.5mmのプラグはもちろんのこと、付属の変換パーツを使うことでUSB Type-AとType-Cにも対応します。そのため、USBポートが足りない!Type-Cしかない!といったケースにも柔軟に対応可能。PCだけでなくニンテンドースイッチやPlayStation、Xboxやスマートフォンといったあらゆるデバイスで使用できるため、プラットフォームを選ばず熱中するゲーマーにとっては大きい利点ではないでしょうか。
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細かい点なのですが、収納用パーツがあるのも個人的にはグッドなポイント。変換器の最先端部分はType-Aですが、Type-Cや3.5mmを使うときでもここに差しておけばなくす心配はありません。筆者はモノ(特に細かいモノ)をなくしてしまいがちなので、とてもありがたい配慮だと感じました。
競技用ゲームを遊んでいると、ついイライラしてしまうことは多々あります。もちろんモノに当たらないのがベストですが、ついデバイスを叩いたり投げたりしてしまうという人もいるかと思います。しかしCloud IIIはかなり柔軟性が高く、多少乱暴に扱っても大丈夫なようになっています。
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上の画像は、Cloud IIIを曲げてみた画像です。見た目にかなりインパクトがありますが、ここまでぐにゃっと曲がると、逆に心配になってきますね……。しかし、全く壊れたり傷ついたりする様子はありません。高い耐久性に感謝しつつ、乱暴に扱わないように気をつけたいですね。
HyperXの新型ヘッドセット「Cloud III」は、前作の不満点の解消や、実際に使うときにほしい機能を考慮して作られており、非常にユーザーに寄り添ったヘッドセットです。
付け心地の快適さはもちろんのこと、3つの接続方式やマイクミュートのランプといった筆者としてはありがたい機能が搭載されており好印象です。ゲームライターという仕事上プラットフォームを問わず様々なゲームをプレイしていますが、どんな場面でもしっかり使えそうだと感じました。