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裏配線にエアーフロー、更にはコネクターの過熱発火まで。PCゲーマーなら一度は頭を悩ませるあのケーブル周りの問題も、これで一気に解決できるかもしれません。
テック系情報を扱うWCCF TECHは、ASUSが独自規格のスロットからの給電により動作するGeForce RTX 4070と、これに対応するマザーボードを開発したと伝えています。
まさかの補助電源コネクタ無し!その秘密は?
一部のロープロファイルといった省電力型を除いては、大凡ほとんどのグラフィックボードには補助電源が必要です。
というのも、グラフィックボードを接続するPCIeスロットの給電能力は通常75Wまで。これ以上の電力を使用する場合は、別枠での電源供給が必要なのです。
性能が上がれば上がるほど必要な電力量も増加し、GeForce RTX 4070ではおよそ200Wに設定されていて、到底PCIeスロットだけでは足りません。
では、如何にしてASUSがこの問題を解決したか、それは単純明快で、PCIeスロットに並ぶ形で最大600Wまでの電力供給を可能とする独自規格のスロットを増設。これにより、独自スロット付きの対応マザーボードと組み合わせることで、補助電源コネクタ無しでのGeForce RTX 4070の動作を可能としたのです。
少しでも減らしたいケーブル、ただ気になるのは…
パソコン内部の入り組んだケーブルは、見た目的にもエアーフロー的にもあまりいいものではありません。加えて、接続不良によるコネクターの過熱発火など、昨今の要求電力量の増加も相まって電源周りのトラブルは増加しつつあります。
そういった点では、この補助電源コネクタ不要のグラフィックボードというのは非常に魅力的です。
ただ気になるのは、これが独自規格である点。必然的にグラフィックボードと対応するマザーボードをセットで扱う必要があり、わざわざ買い換えようかと思うかはその性能次第ではないでしょうか。
ケーブル不要で、差し込むだけでセッティング完了というのは、非常に手軽で便利ではありますが、果たしてどのような製品になるのか、PCゲーマーとしては気になるところです。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)