オープンワールド終末サバイバルRPG『Undawn(アンドーン)』が、6月15日にリリースされます。本作は『PUBG Mobile』『APEX Mobile』を手掛けた「LIGHTSPEED STUDIOS」によるオープンワールドサバイバルゲームです。
前述のタイトルを手掛けたとあって、否応なしにクオリティへの期待が高まる本作。今回は『Undawn』メインプランナーのMaxyy Zhang氏、パプリッシングプロデューサーのSiyu Luo氏にインタビューを敢行し、本作のアレコレを聞いてきました!
◆「もはや単一的なゲーム体験ではニーズに応えられない」遊び方はプレイヤー次第な『Undawn』の世界!
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――早速ですが、まずは『Undawn』開発のきっかけや、本作の特徴などを教えてください。
最初のきっかけは“ユーザーニーズ”についての考えなのかなと思っています。今まで色んなゲームを見てきて、もはや単一的なゲーム体験ではニーズに応えられないのでは……と考えていました。だから多くのユーザーに応えて、多様なプレイシステムを実現できるゲームを作りたいと考えて『Undawn』を作りました。
本作の特徴としては、先ほど言ったように様々なプレイシステムと融合し、色んな楽しみを提供している点です。たとえばサバイバル要素にオープンワールド、クラフトなどの建築やグラフィックのクオリティなどが特徴ですね。「LIGHTSPEED STUDIOS」ならではのシューター要素も重視しています。
――『PUBG Mobile』『APEX Mobile』などを開発されてきたLIGHTSPEED STUDIOSですが、本作においての前述のタイトルで積み重ねてきたノウハウ(シューター要素など)はどのように反映されていますか?
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『Undawn』のコアとなるジャンル・楽しみは「シューター」ではなく、クラフトサバイバル・オープンワールドの探索です。しかし、やはりシューターゲーム開発のノウハウは蓄積されているので、高品質なシューター体験を提供できているとも考えています。ただ、あくまで“サバイバルにおける戦法のひとつとしてのシューター”なので、そこはご理解いただきたいです。
開発過程で重要視しているところでは、一般的なシューターより、多くのユーザーが楽しめるようにシューティングの難易度調整や習熟の難易度を低くして、早く慣れてもらえるようにしています。たとえば基礎的な操作のガイドのほか、オートリロードにオートエイムを用意しました。もちろんシューター好きもハイスキルなプレイも楽しめますし、あまり慣れていないユーザーも遊びやすくなっています。
――ゲーマーにも多くの趣味嗜好を持った方々がいます。どのようなユーザーに『Undawn』を遊んで貰いたいと考えていますか?
ターゲットユーザーは主に2種類ありまして、ひとつは「クラフトサバイバル好きのゲーマー」、そして「オープンワールド好きのゲーマー」です。
ゲームのベースはオープンワールドサバイバルなので、そのシステムで同ジャンル好きゲーマーのニーズを満たしていきたいです。彼らはサバイバルだけではなく自由度の高さも求めているので、建築システムで自由度を満たせているかなと。色んなアイテムやインテリアを実装しているので、かなり自由なクラフトが楽しめるでしょう。
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オープンワールドは1万平方メートルのマップで構成されています。徒歩だと端から端まで、3時間以上かかる大きさです。ここに様々な地形や要素を入れることによって、オープンワールドが好きなゲーマーのニーズを満たしたい。PvEやPvPなどの存在も併せて、多くのゲーマーが満足できる作品にできたと考えています。
さらに続けると、使用しているUnreal Engineエンジンでハイクオリティな描写を実現しています。本作はポストアポカリプスの世界設定なので、「ハイクオリティな画質による没入感の高い世界」を提供することで、前述の“サバイバルな世界”をよりよく味わえるはずです。
――本作では多彩な武器をクラフト可能とありますが、どのような武器が製造できるのでしょう。たとえば、シューター要素が苦手でも楽しめる装備などはありますか?
そうですね。まず、シューティングが苦手な人に向け、エイムの必要性が薄いショットガンなどを始めとした「自分のスキルにあわせた多彩な攻撃スタイル」を選ぶことが可能です。そしてどうしても苦手な方向けにはドローンも存在しています。これによって、遠距離からドローンで攻撃することもできるようになっています。
また、スキルポイントの割り振りによって攻撃力や防御力を上げて挑むことも可能なので、いろんな角度からシューティングを楽しめると思います。
――『Undawn』は多くの人間と交流すればするほど楽しめそうな作品だと、現時点で感じています。しかしある程度少人数のクローズドな環境だったり、あるいはソロプレイでも楽しめるのでしょうか?
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ソロ・マルチ両面で楽しめます。サバイバルはどうしてもソロプレイで、生きるために食料を集めたり自分の拠点を作ったりとなりますから……。これはソロならではの体験だと思います。メインストーリーはひとりですし、ソロ向けのダンジョンもあるので、個人プレイヤーでも楽しめるゲームですね。
もちろん人を集めてさらなる強力なダンジョンに挑戦したり、共同作戦・対人戦などを楽しむことも可能で、マルチプレイではそういった楽しみが実現できるでしょう。
――本作では、どこまでの自由度で“クラフト要素”を楽しめるでしょうか?
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「ゼロから作る自由度」については、椅子や机などに色やテクスチャーを作り合わせて、まさしく“自分だけの家を作れる”ということ。アイテムセットなどを使うことでヨーロッパ風・和風などの建築も可能です。
ゲーム内には図面というシステムがあり、それによってどんな建物を作るのか、図面を基に自分でクラフトしていけるようになっています。
――事前情報を見る限り、本作には多様な敵やゾンビが出現していました。運営としてオススメ……というか、気を付けたほうがいい敵を教えていただければありがたいです!
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たとえば、手ごたえがあるボスで言いますと「イーグル」ですね。スキルが3段階の設計になっていて、1段階目では「無敵」。2段階目では仲間を召喚して、3段階目では瞬間移動して攻撃してきます。ボスの中では「イーグル」がかなり強いと思います。
ゾンビでも巨大化したり、形態が変わるタイプも存在するので、ぜひフィールドを探索して確かめてみてください!
――本日渋谷に向かう途中、公式Twitterで「#渋谷終了のお知らせ!?」とのPRツイートを拝見しました。他のPV・プレイなどからもかなりガッツリとした「ゾンビ作品」であると感じています。“ゾンビ物”はかなり長い歴史が紡がれていますが、影響を受けた作品などはありますか?
ワールドワイドなアンバサダーとしてウィル・スミス氏を起用していて、彼の出演した映画「アイ・アム・レジェンド」には大きな影響を受けました。さらに世界設定やゾンビの設計で言うと『The Last of Us』の影響も受けていますね。
――本作のグローバルアンバサダーをつとめるウィル・スミス氏がレジェンド生存者「トレイ・ジョーンズ」として登場されますが、今後このようなリアルとリンクした生存者は実装されますか?もし考えているなら、方向性などを教えていただきたいです。
ウィル・スミス氏は開発の初期段階で取り入れようと考えていまして、同氏のイベントをプレイすることで様々なアイテムが手に入る形になっています。が、このような大型イベントは現状他にはまだ計画していません。
しかしゲーム外プロモーションでいうと、日本では芸人さんの「かまいたち」さんを起用しており、テレビCMなどに出演していただく予定ですね。
――ウィル・スミス氏が初期段階で起用されたというのは「アイ・アム・レジェンド」の影響が大きいのでしょうか?
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厳密に言うと「そうでもなかったのかな……」という感じです。ゲーム自体は「アイ・アム・レジェンド」の影響を受けていましたが、ウィル・スミス氏を起用した最大の理由は、ゲーム内外での影響力をふるってもらいたいということが強かったからです。ゲーム内イベントでの登場はもちろん、現実でもグローバルアンバサダーとして宣伝をしてもらっています。
――最後に読者へのコメントや、オススメしたい「本作の楽しみ方」をいただきたいです。
『Undawn』は新しいジャンルのゲームだと思っています。様々なジャンルのゲーマーに楽しんでもらえると思うので、プレイヤーごとの「このゲームでの目標」を探していただければ幸いです!
オススメポイントは3つありまして、「オープンワールドを探索できるという楽しみ」と「建築の自由度」。そして「ハイクオリティなポストアポカリプス世界」を楽しんでもらいたいですね。
実はリリースの前日、6月14日に事前ダウンロードが可能ですが、その段階でキャラメイクが開始されます。もちろんゲーム開始後にも自由に変更できるのですが、リリース前日から楽しんでいただければと思います!
――今回は色々お答えいただき、ありがとうございました!
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PC(Steam)/iOS/Android向けクラフトサバイバル『Undawn』は6月15日リリース。6月14日より事前ダウンロードが開始、キャラメイクが楽しめる予定です。