本作はこれまでにないほど現実的で暗く大人向けな領域に踏み込み、シリーズに新しい息吹をもたらした。戦闘はRPGのようなアビリティ管理に支えられたアクション性の高いものになっており、様々な形で驚異的な力を見せつけることからプレイヤーの心を感情的に揺さぶることまでもが可能だ。これはシリーズファンが期待するファイナルファンタジーではないかもしれないが、ファイナルファンタジーのゲームはこの方向に進んでいくべきなのだ。
●PSX Brasil: 100/100過去作にインスパイアされながらも至る所に現代的な要素が盛り込まれた本作は、シリーズに求められていた改革をこれ以上ないクオリティで達成している。素晴らしい物語と魅力的なキャラクターに支えられ、とっつきやすく刺激的なゲームプレイやPS5の見ごたえ抜群のグラフィックで形作られており、フランチャイズ史上最高のゲームの一つとしての地位を確かなものにしている。
●IGN Italia: 95/100本作は、スクウェア・エニックスが不朽の神話を新たに作り直した上でそれを成功させることができるということを証明しただけではなく、これまでに到達したことのないほど深く成熟した物語の象徴でもある。
●Push Square: 90/100●IGN: 90/100
本作の特徴は高速で反射神経を重視するアクション性の高い戦闘であり、ファンがシリーズに求めているものとは異なるかもしれない。しかし、物語やキャラクター、世界設定はシリーズ最高のものと競えるほど素晴らしく、革新的な「アクティブタイムロア」は物語重視の長大なゲームがプレイヤーをどのように没頭させ続ける方法の新たなスタンダードになるだろう。
●MGG: 85/100本作全体について考えるとき、興味深い世界設定とこれまで見た中で最も印象的なボス戦を含んだ手ごたえのあるゲームプレイによって、堅実という言葉が真っ先に浮かぶ。しかし、まだ“小さな何か”が足りておらず、細かな欠点がいくつか重なったときにゲーム全体の楽しさを損なってしまっている。改善できる点はいくつもあるが、スクウェア・エニックスとその第三開発事業本部は約束を完璧に果たし、ファイナルファンタジーの新たな礎を固いものにした。
●Digital Trends: 60/100本作はアクションRPGにおける“アクション”側の要素を提供している。壮絶でペースの速い戦闘システムはシリーズで最も興奮するリアルタイムの剣戟を実現し、召喚獣合戦はゲーム史上で最も荘厳な戦いの一つとなっている。しかし、これらの爽快な要素は全体的な平坦さに囲まれてしまっており、RPG部分の浅いつかみと時代遅れのデザインによって過去に囚われたままになってしまっている。
6月22日にPS5向けに発売された『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』のMetacritic海外レビューをお届けしました。Metacriticでの平均スコアは88点(総レビュー数100件)をマークしています。
『ファイナルファンタジー16』は約7年ぶりの登場となるナンバリングシリーズ最新作です。舞台となるのはクリスタルから供給されるエーテルで魔法を生み出す人々が暮らす「ヴァリスゼア」。終焉に向かう大地で唯一の加護「マザークリスタル」を巡る各国の争いに巻き込まれていくロザリア公国第一王子「クライヴ・ロズフィールド」の物語が語られます。
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『ファイナルファンタジー16』はPS5向けに6月22日発売。通常版は9,900円(税込)、デジタルミニアートブックとデジタルミニサウンドトラックが付属するデジタルデラックスエディションは12,100円(税込)で販売中です。