ビデオゲームというものは一大エンタメとなり、これまでたくさんのタイトルが世に生み出されました。それと同時に、ゲームタイトルの「略称」も数多く生まれています。
しかし、略称ひとつとっても皆の意見が一致する……なんてことはなかなかなく、地域や最初に出会った媒体などで呼び方は様々。そこでGame*Sparkでは、読者の皆様を対象に「略称はどっちだ！？」アンケートを実施しました。
本稿では208件も寄せられたアンケート結果を振り返り、ひとつひとつの違いを見ていきます。
『ファイナルファンタジー』
シリーズ最新作が発売されたばかりの『ファイナルファンタジー』ですが、アンケートでは92.8%とかなりの割合の回答者が「エフエフ」と呼んでいることがわかります。文字で書くときも「FF」であることや、発音がスマートかつ読みづらくないことが普及している要因と言えるかもしれません。
募集記事のコメントでは「ファイファンって呼んでたけど、そのうちエフエフのほうがカッコいいという扱いになった記憶」「3まではファイファン、4以降はエフエフって感じ」と実際にファイファン呼びをしている方の貴重な証言が寄せられています。
『ドラゴンクエスト』
国民的RPG『ドラゴンクエスト』の略称は、208件もあるにも関わらず全員が「ドラクエ」呼びであることがわかりました。
筆者は文字で書くときには時折「DQ」表記を使いますが、やはり話し言葉では基本的に「ドラクエ」がしっくりきますよね。「エフエフ」と違い、「ディーキュー」の発音のしづらさも関係していそうです。
『ゼルダの伝説』
最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が大きな話題を呼んだ『ゼルダの伝説』は、多くの人が「ゼルダ」呼びながら、1割程度の回答者が「ゼル伝」と答えました。
筆者も「ゼルダ」だとか、サブタイトルの略称（ティアキン、ブレワイ、時オカetc...）が多いですが、発音すると4文字であることや、ほどよい濁り・響きの良さから「ゼル伝」と略したくなる気持ちもわかります。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』
パーティ格闘アクションの定番・『大乱闘スマッシュブラザーズ』は、なんとほとんどが「スマブラ」で、たった1人だけが「大乱闘」という結果になりました。
筆者も子供の頃は「大乱闘」呼びの友達が何人かみられましたが、大人になるにつれその呼び方をする人は消えていったように感じます。成長するって、こういうことなのかもしれません……。
『ウィザードリィ』
Game*SparkもSteamで作品を展開している3DダンジョンRPGの金字塔『ウィザードリィ』の結果はこの通りになりました。
書き文字「Wiz」の書きやすさもあり、どうしても「ウィズ」呼びの人が多い印象ですが、「ザードリ」も少ないながら確かにいる模様。Twitterで検索してみてもそれなりにヒットします。やはり略称は発音4文字がしっくりくる人も多そうです。
『デビル メイ クライ』
コンボが楽しいスタイリッシュアクションの名作『デビル メイ クライ』の結果はこうなりました。
筆者はあまり「デビクラ」呼びを聞いたことがありませんでしたが、意外にも16.8%の回答者が答えており、それなりに支持がある様子。確かに「ディーエムシー」は発音するにはちょっと長いですよね。
『バイオハザード』
日本が誇る鉄板サバイバルホラー『バイオハザード』は、多くのユーザーが「バイオ」呼びとなりました。
公式が使っていることもありやはり「バイオ」呼びの支持率は圧倒的ですが、「バイハザ」派もわずかに存在。ここでも4文字略称の法則が働いていますね。
『Dead by Daylight』
数々のホラー映画・ゲームともコラボした人気非対称マルチACT『Dead by Daylight』は、「デドバイ」派と「ディービーディー」派が拮抗しました。
発音しづらい略称はどうなのだろう？と思いましたが、書き言葉で「DbD」と略されることも多いためか、「ディービーディー」が40.4%の票を獲得。トップは「デドバイ」ですが、ちょっとなまった程度の差しかない「デッバイ」との差にも驚かされます。
『PUBG: BATTLEGROUNDS』
バトロワブームを巻き起こし、PCゲーム業界の風向きを大きく変えた『PUBG: BATTLEGROUNDS』は、「ピーユービージー」派が大半を占めているようです。
しかしながら、英語圏でよく聞かれる発音の「パブジー」読みもしっかりと存在します。流行っていた当時海外ストリーマーの動画を見ていた方などはこちらの読み方が染み付いているのかもしれませんね。
「プレイステーション」
1994年の登場以来確固たる人気を保ち続ける「プレイステーション」は、「プレステ」派が多数を占める結果となりました。
「プレステ」呼びは昔からかなりの支持を集めている印象があります。「ピーエス」呼びはそこまで言ったら「フォー」「ファイブ」と番号をつけたくなりますね。
『グランド・セフト・オート』
新作が待ち遠しいクライムアクション『グランド・セフト・オート』は、見事に真っ二つに分かれました。
筆者の感覚として「ジーティーエー」のほうが多いイメージでしたが、「グラセフ」派も確かに存在するんですね……。
『コール オブ デューティ』
もはやリリースが恒例行事となったFPS『コール オブ デューティ』は、「シーオーディー」派が75%を占めました。
「コッド」の方が一見言いやすそうに見えますが、「シーオーディー」は長いのになぜだか発音しやすいですよね。ただ、サブタイトルは略さず「モダンウォーフェア」「ブラックオプスコールドウォー」とフルで言ってしまいがち……。
『Apex Legends』
バトロワの新定番としての地位を確立した『Apex Legends』は、このような結果になりました。
アンケートでは「エーペックス」のほうがやや多いですが、動画サイトなどでは「エペ」のほうが多い印象。惜しまれつつ終了してしまった『Apex Legends Mobile』の公式ハッシュタグも「 #エペモバ 」でした。
『リーグ・オブ・レジェンド』
アニメやスピンオフも人気の『リーグ・オブ・レジェンド』は、ほぼ真っ二つという結果になりました。
「ロル（LoL）」は“笑”という意味のスラング「lol」とも被りますが、圧倒的な呼びやすさから支持を得ているようです。
以上が今回の結果となります。読者の皆様が普段呼んでいる略称は少なかったでしょうか？それとも多かったでしょうか？ご回答いただいた皆様、ありがとうございました！
