Steamが行っているハードウェア調査の「Steam Hardware Survey」ですが、この度6月分の結果が公表されました。
最も使用されているGPUは、先月に引き続き「GeForce GTX 1650」で5.50%、実装メモリは16GBで50.55%、画面解像度が1920x1080のFHDで62.00%などとなっています。
息の長い「GTX 1650」。果たしてどこまで粘れるか?
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まず注目したいのはグラフィックボードに関してです。先月に引き続き首位を守る「GTX 1650」は、今年2月に4%台にまで使用率を落とすも、それ以外は安定して6%台を維持してきました。
今回の調査結果では、依然として首位ながらも6%台を割ることとなった一方で、「GTX 1660」が3.30%で先月より+1.87%増。ラップトップ版「RTX 4060」が0.81%で先月より+0.50%などとなっています。
また、上位10位は全てNvidia製品となっておりシェアの高さを改めて実感できるものとなっています。
「GeForce GTX 1650」は「GTX 1050Ti」のの後継モデルとなるエントリークラスで、2019年の発売当初からビデオメモリのGDDR5からGDDR6への変更や、動画エンコード機能「NVEnc」の第7世代への更新など複数回のモデルチェンジが行われています。
エントリークラスということもあり、最新のゲームを最高設定で遊ぶにはやや厳しいながらも、画質設定を落としつつ60FPSを目標とすればまだ使用に耐えうる性能となっているほか、補助電源不要のモデルが多い点から小型パソコンなどで採用されています。
ただし、気になるのはこれからです。
今年発売予定の『Starfield』では、最低システム要件が「NVIDIA GeForce 1070 Ti」となっているなど、徐々にではありますが推奨環境のハードルは上がってきています。
こうした注目作品の登場に合わせて順位がどう変化するのか、気になるところではあります。
また、こうしたハードウェア調査はゲームの開発者にとって許容されうる負荷設定など一定の指針となるのはいうまでもありませんが、同時にユーザーにとってもハードの更新を考える上での目安ともなります。
大作を直前にした駆け込み需要なんてものも考えられますから、遊びたいゲームを買ったはいいが遊べないなんてことがないように、余裕を持って買い替えていきたいところですね。