
2020年から続くAppleとEpic Games間での決済制限等に関する訴訟について、金曜日に出た控訴審判決に対しApple側が上告を求めていることをロイターが報じています。
原審支持の判決に「全国規模の命令は行き過ぎ」と反論
2021年に出された原審判決ではEpic側の主張の大部分が却下され、逆に契約違反に伴う350万ドルの支払いが命じられた一方で、Apple側も外部支払いシステムへの誘導を許可するよう命令されていました。これに対し両当事者はそれぞれ控訴しましたが、第9連邦巡回区控訴裁判所は現地時間2023年6月30日、原審判決を支持し両当事者の訴えを却下するとの判決を下しました。
これを受けAppleは7月3日、裁判所への提出文書にて判決に対し上告を求めることを示しています。文書の中では、第9巡回区がAppleに対してカリフォルニア州法に基づいて全国規模の差し止め命令を出したのは行き過ぎだと主張されています。また、今回の最高裁判所への申し立てについて、広範な差し止め命令を下す裁判官の権限に対し「広範囲かつ重要な」問題提起となるだろうと述べています。

Epic側は現時点で動き無し
本件に関しEpic側も最高裁への上告を行うことができますが、現時点ではその情報はないようです。