今回ご紹介する『Jagged Alliance 3』は、7月14日にPC(Steam)向けに発売されたターン制SRPGです。舞台は2001年の某国。数ヶ月前に大統領が失踪して以来混乱状態にあるこの国で、プレイヤーは民間軍事会社の指揮官となり、個性豊かな傭兵を率いて国家の命運を左右する戦いに身を投じます。パブリッシャーはTHQ Nordic。開発を手がけるのはHaemimont Gamesです。
本作は『Jagged Alliance』シリーズの最新作です。前作となる『Jagged Alliance 2』が発売されたのは1999年。その後もさまざまなメーカーから続編が発売されてきましたが、ナンバリングタイトルが発売されるのは実に24年ぶりのことになります。
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本作でまず特筆すべきは、その自由度と難易度の高さでしょう。ゲームの舞台はある種のオープンワールドで、プレイヤーは最終目標に至る攻略方法を自由に考えることができます。攻略方法に正解はなく、さまざまなアプローチが可能です。
とはいえ、目標を達成するのは簡単なことではありません。立ちはだかる敵はしばしば数でも能力でもプレイヤーを圧倒するため、単純な力押しは通用せず、創意工夫と試行錯誤が求められます。傭兵部隊を維持するための資源は限られ、必要があれば活動資金も含めて現地調達しなければなりません。
個性豊かな登場人物も本作の魅力です。プレイヤーが指揮する傭兵にはあらかじめ一癖も二癖もある性格づけがされており、能力面で差別化されているだけでなく、事あるごとにフルボイスでしゃべりまくります。個性あふれるのは敵や民間人も同じです。
本作はマルチプレイに対応しており、標準でModもサポートします。非常に残念ながら、日本語には対応していません。
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契約
実際にプレイしながらゲームの流れをご紹介しましょう。
ゲームの開始直後、いきなり「このゲームは非常に難しい」と警告が表示されました。標準難易度の他に失敗を取り返しやすいモードも用意されていますが、今回はデフォルトのままプレイしていきます。
最初にデモシーンで簡単な状況説明が行われます。物語は失踪した大統領の娘がプレイヤーの所属する民間軍事会社に仕事を依頼してきたところからスタート。依頼人によると、大統領を誘拐した謎の人物は少佐を名乗り、レギオンという武装集団を従えているとのこと。「必要な金は送った。傭兵部隊を編成して私のいる島に来るように。」と告げると依頼人は電話を切りました。
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デモが終わると、卓上のタブレット端末が大写しになりました。わかりにくいですが、ゲーム画面がそのままタブレット端末を模したデザインになっているのです。この端末がゲーム全体を通じての操作画面になります。
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端末ではウェブブラウザが動いています。試しに画面の隅にあるリンクをクリックするとリンク切れのエラーが表示されました。芸が細かいですね。端末の右上には2001年4月3日と表示されており、ゲームはこの日付から開始されます。
最初にプレイヤーが行うのは、依頼人から送られてきた資金の範囲内で傭兵部隊を編成することです。民間軍事会社に登録されている傭兵は30人以上。それぞれ能力値、特殊技能、契約金が大きく異なり、新人から伝説級までランクづけされています。
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傭兵との連絡には「Snype」(スナイプ)と呼ばれるビデオ通話アプリを使います。契約のために傭兵を呼び出してしばらく放置していたところ、相手の方から呼びかけられて驚きました。同様に、ゲーム中でもプレイヤーがなにも操作せずに放置していると傭兵たちは勝手に会話を始めます。
個性的な傭兵が揃っているので誰を選ぶか迷いましたが、最終的に次の4人と1週間の契約を結びました。内訳は精鋭3人、新人1人です。なお、プレイヤー自身がキャラクターとしてゲームに登場することはありません。過去作であったという、キャラメイクが可能な心理テスト会社かららしきゲーム内メールも、少なくともゲーム開始時点では見当たりません。
ヴィッキ:部隊の紅一点。2丁拳銃が得意なメカニック。
レッド:爆発物の専門家。手榴弾の扱いならお手の物。
ドクターQ:治療を担当する医師。格闘術の使い手。
ステロイド:期待の新人。腕っぷしには自信がある。
※UPDATE(2023/7/15 17:20):傭兵を雇用するウェブブラウザ画面の左上にある「I.M.P. Web」と書かれたタブ(スクリーンショットの赤枠部分)をクリックすると、心理テスト風のキャラメイク画面に切り替わります。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。
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筆者は初期資金のほとんどを契約金につぎ込んだため、契約期限の1週間以内に新たな収入源を見つけなければゲームを続けられなくなってしまいます。依頼人もいることですし、「現地調達」すればなんとかなるでしょう。
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奇襲
傭兵を雇ったらいよいよゲーム本編の開始です。タブレット端末の画面が「SAT(衛星)ビュー」と呼ばれる戦略マップに切り替わりました。戦略マップは平面状で、四角形に区切られたエリアを移動しながら青で示される自分の支配地域を広げていきます。赤は敵の支配地域です。
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傭兵部隊が依頼人に指定された島に到着すると、画面が戦略マップから戦術マップに切り替わりました。戦術マップは「戦術ビュー」と呼ばれ、地形もキャラクターも完全に3Dで描画されます。マップの向きは自由に変えられ、高低差の概念もあります。
戦術マップでは、戦闘中以外は敵も味方も同時にリアルタイムで行動します。操作はRTS風で、キャラクターをクリックやドラッグで選択し、右クリックで移動先を指定します。
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さて、最初の目的はこのエリアの別荘にいる依頼人と接触することです。マップを確認すると、複数の兵士が別荘の周りを警備しています。依頼人は兵士の監視下に置かれているのでしょうか。
誰もいない道を別荘の方角に歩いて行くと、突然前方に巡回中の敵兵3人が現れました。本作には視界の概念があり、視界外の敵は見えないルールです。どうやら敵はまだこちらに気づいていないようなので、敵から発見されにくくなるスニークモードに切り替え、物陰に隠れながらゆっくり接近します。
射程内まで近づいたところで、一番手前の敵兵に向けて発砲。不意打ち判定となり、敵は一撃で倒れました。残り2人の敵兵が攻撃に気づき、戦闘に突入します。ゲームはリアルタイム制からそのままシームレスにターン制に移行しました。
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ターン制の戦闘では自分のターンと相手のターンが交互に繰り返されます。キャラクターは行動力(アクションポイント)の範囲内で好きな順番で行動可能。行動力はキャラクターごとに異なり、ターンの開始時に最大値まで回復します。移動は四角形のマス単位です。
さて、最初は自分のターンです。敵との間にまだ距離があるので、全員を監視状態(overwatch)にしてターンを終了しました。傭兵を監視状態にすると、そのターンの残り行動力をすべて消費する代わりに、相手のターンに視界に入った敵を待ち伏せ攻撃できます。監視できる範囲は扇状で、命令を出すときに方角と距離を指定します。
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続いて敵のターンです。残り2人の敵がこちらに駆け寄ってきました。監視状態による待ち伏せ攻撃が発動して、視界内に入った敵へ自動的に発砲。1人を撃破します。
自分のターンになったので、最後に残った敵兵を全員で射撃しました。しかし、敵は遮蔽物の陰に隠れていてなかなか命中しません。命中率は武器の射程や射撃モードなどさまざまな要因で変動し、相手が遮蔽物に隠れていたり、身を低くしたりしていると低下します。行動力を消費して命中率を上げたり、体の特定の部位を狙い撃ちすることも可能です。
最後はヴィッキが得意の2丁拳銃でとどめを刺し、周囲の敵がいなくなったことでゲームは再びリアルタイム制に戻りました。本作の中心となる戦闘はこのような形式で進行していきます。
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誤射
目的地の別荘に向かって進んでいくと、分かれ道に行き当たりました。左の道を進めばすぐに別荘ですが、正面の入口は複数の兵士によって厳重に警備されています。右の道を進むと行き着く先は海岸です。海岸から別荘までは険しい崖になっていて登るのは難しそうですが、裏道でも隠されているのでしょうか。
筆者は海岸に向かいました。途中、無用心に一人で歩き回っている兵士を発見。さっきと同じようにこっそり忍び寄ると、不意打ちで仕留めました。兵士は死に際に「俺には家族が……!」と叫びましたが、主人公は勇者の一行ではなく傭兵部隊なので、そんなことはいちいち気に留めません。
倒した兵士はアサルトライフルと小さなダイヤモンドを持っていました。ありがたく「現地調達」させてもらいます。ゲーム開始時の傭兵は拳銃しか装備していないので、アサルトライフルは貴重な武器です。さっそく、攻撃力に不安のある新人のステロイドに装備させました。
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海岸を捜索すると謎のスーツケースを発見。中を調べると医薬品が入っていたので、医者のドクターQに渡しました。このように、マップ上にはインタラクションできるオブジェクトがあちこちに隠されており、貴重なアイテムが手に入ることもあります。
海岸にはそれ以上なにもありませんでした。いったん分かれ道まで戻り、別荘に続く道を進んだところで、ようやく筆者はなにかがおかしいことに気づきます。別荘の目と鼻の先まで迫ったのに、警備の兵士はまったく攻撃してくる様子がないのです。
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意を決して奇襲を仕掛けようとすると、「フレンドリーファイア」(味方に対する誤射)と警告が表示されました。なんと別荘を警備していたのは敵ではなく味方だったのです。
このとき「さっき倒した兵士も実は味方だったのでは?」という疑問が脳裏をよぎりました。念のためにクエスト一覧を確認すると、さっきの兵士の名前の横に「クエスト失敗」の文字を発見。嫌な予感は的中しました。どうやら、それと知らずに重要人物を殺してしまったようです。SRPGにはよくあることです。このような事態でも本作ではゲームオーバーにならないので、もしかしたら家族を気にしていた彼とともに戦う未来もあったかも知れませんが今回は失敗を受け入れ進めることにします。
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そのまま別荘に入り、依頼人に話しかけると会話イベントが発生しました。本作が日本語に対応していない弊害ですが、会話のペースは比較的速く、一時停止もできないため、筆者は話を追いかけるのに少々手こずりました。会話には傭兵も勝手に口をはさみます。どうやら傭兵ごとに固有のセリフが用意されているようです。芸が細かいだけに本当にもったいないです。
会話イベントでは時々回答の選択肢が表示されます。友好的か敵対的かといった回答のニュアンスはアイコンで表示されるので、セリフの微妙な言い回しが分からなくて選択に困ることはありません。依頼人は「まずこの島にある村をレギオンから解放し、本土に渡るための港を確保せよ」と告げました。
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誤算
戦術マップから戦略マップに切り替え、レギオンが占拠する村の解放を目指します。この島には目標の村の他に4つのエリアがあり、現在その内のいくつかは敵が占領しています。まずは、村への途中にある隣のエリアに向かうことにしました。ジャングルの行軍となるため移動に半日かかります。
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隣のエリアには敵が拠点を築いていました。戦術マップで確認すると、敵の拠点にたどり着くには切り立った崖に架かる橋を渡らなければなりません。橋の向こう側には見張り台があり、この橋は敵が侵入者を迎撃するのに絶好のポイントです。このまま橋に突撃するのは無謀すぎます。
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そこで筆者は一計を案じました。現在の目的は村の解放です。このエリアは単なる通過点に過ぎません。ならば、敵の拠点は無視してマップの反対側に出れば無駄な戦闘を避けて戦力を温存できるのではないでしょうか……。
さすがにそう都合良くはいかないだろうと思いましたが、拠点から離れた道をこっそり歩いて行ったところ、本当に一回も敵と戦闘せずに次のエリアに脱出できてしまいました。冒頭の紹介で触れたように本作の攻略法は一通りでなく、プレイヤーは自分の考えた戦略を自由に試すことができます。
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再び戦略マップに戻り、次のエリアに入ります。このエリアに敵はおらず、そのまま傭兵部隊が支配を確立しました。
敵がいないのなら、じっくり現地調達ができるはず。筆者は戦術マップに切り替えて探索を開始しました。すると、なにやら銃を持った大勢の男が一人の男に「踊れ!踊れ!」と命令しているではありませんか。
なにやら物騒な展開です。男たち全員に会話可能を示すアイコンが表示されているので、敵ではないのかもしれません。筆者は最初のマップでちょっとした手違いから重要人物を倒してしまったことを思い出し、慎重に対応することにしました。
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まずはマップの手前にあるものを調べます。サブマシンガンに弾薬、手榴弾が見つかりました。男たちの所持品でしょうか。サブマシンガンは貴重なので、そのまま頂戴して爆発物の専門家レッドに装備させました。
前方で言い争いをしている男たちと傭兵部隊との間には空き地が広がっており、その手前にほとんど読めない立て札がいくつか立っています。立て札の内容を総合すると、どうやら「地雷注意」と書かれているようです。
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地雷という言葉にぎょっとしてよく見ると、空き地には所々青い旗が立っています。どうやら、この空き地全体が地雷原のようです。しかも、すぐ眼の前には血まみれになった死体が横たわっており、ドクターQが死体を調べると酷いやけどを負っていました。地雷の爆発に巻き込まれてここまで這ってきたものの力尽きたようです。
ここは爆発物の第一人者レッドの出番です。地雷原にレッドを一人で侵入させ、残りの傭兵はいつでも援護射撃できるように後方で待機させました。
男たちに近づいていくと、予想通りレッドが目に見えていない地雷を発見しました。さすがは専門家だけあって、足を踏み入れる直前に地雷に気づいて立ち止まります。レッドは爆発物のスキルチェックに成功し、慣れた手つきで地雷を解除しました。
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さらに男たちに近づくと言い争う声がはっきり聞こえてきました。略奪者の集団が民間人に「地雷原の上で踊れ!」と命令していたのです。
ここで唐突に会話の選択肢が表示されました。選択肢は3つ。「男を放してやれ」、「ここから立ち去れ」、「死ね!」。どれを選択しても戦闘に突入しそうですが、現在略奪者と対峙しているのはレッド一人だけです。
筆者は一番無難な「男を放してやれ」を選択。しかし、略奪者は激昂すると問答無用で攻撃してきました。傭兵部隊4人に対して敵の略奪者は6人。敵がいないはずのエリアでいきなり大ピンチです。
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死闘
ゲームはターン制に移行して自分のターンです。戦闘の口火を切ったのは新人のステロイドでした。脅されていた男の隣に立つ敵に後方からアサルトライフルを撃ち込むと、これが不意打ち攻撃になりました。予期せぬ方角からの銃弾は敵の防具を貫通、一撃で葬り去ったのです。これで敵は残り5人。レッドは全力疾走で後方に下がると遮蔽物に身を隠しました。ヴィッキとドクターQは監視状態で敵の接近を待ち構えます。
次は敵のターンです。敵は一斉に距離を詰めてきました。2人の敵が射程内に入り、監視攻撃を受けて重傷を負いました。
再び自分のターン。レッドが得意の手榴弾で重傷を負った敵2人をまとめて吹き飛ばします。この攻撃で傭兵全体の士気レベルが上昇。士気レベルが上がるとターン開始時の行動力にボーナスがつき、一定確率で良い効果が発生します。ここまでで敵は半減し、残り3人になりました。
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敵のターン。こちらが監視状態で待ち構えていることに気づいたのか、敵はそれ以上接近するのをやめ、地雷原を挟んで遠距離から攻撃してきました。ほとんどの攻撃は外れたものの、レッドが一撃を受けて負傷。負傷するとダメージを受けるだけでなく体力の最大値が減少します。戦場で包帯を巻けば体力が一部回復しますが、最大値を回復するには戦闘後に治療しなければなりません。
次の自分のターンでは、負傷したレッドにドクターQが駆け寄り、包帯を巻き始めます。ステロイドとレッドが敵に反撃しますが、重傷を負わせても倒すには至りませんでした。残る敵は防弾ベストでも着ているのか、最初の3人よりしぶとく戦い続けます。2丁拳銃で戦うヴィッキは射程外で、遠距離戦では明らかに分が悪い状況でした。
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その後、3人の敵は地雷原の向こう側からレッドを集中攻撃。レッドは制圧状態になりました。このように攻撃を受けた結果、行動にさまざまなペナルティがつくことがあります。例えば、制圧された場合はターン終了まで行動力が大きくマイナスされます。
ステロイドとレッドの反撃でようやく1人を仕留めましたが、残る2人の敵はレッドへの攻撃の手を緩めません。ドクターQは必死に治療を続けたものの、レッドは戦闘不能の一歩手前まで追い詰められ、マップ外への撤退を余儀なくされました。
すると、戦力の低下に気づいた敵は勢いづき、銃を乱射しながら接近。今度はステロイドが制圧されてしまいます。数では傭兵側が優っているはずなのに、戦力では明らかに押されていました。敵の武器の方が射程も威力も上で、遠距離で撃ち合いをしていてはジリ貧だったのです。
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このまま戦闘を継続するか、全員撤退するか。筆者は難しい決断を迫られました。
ステロイドは他の2人を逃がすため、最後まで戦場に踏みとどまる覚悟で反撃を続けます。すると、直前に受けた攻撃の影響で命中率に大きなペナルティがついていたにもかかわらず、奇跡的に攻撃が命中。敵の1人を倒すことに成功しました。
残る敵は1人。その1人が不用意に2丁拳銃の射程に入ってきたところにヴィッキが2発の弾丸を撃ち込み、最後はドクターQの放った銃弾がとどめを刺しました。最後の敵は地雷原に倒れ、ようやく死闘は終わりを告げたのです。
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脅されていた男から詳しい話を聞こうとしましたが、男は怯えるばかりで会話になりません。マップをよく見ると隅の方に小屋がありました。地雷原を抜けて小屋に近づくと、いきなり小屋が爆発。中には若い女性が住んでいました。
なんと女性はとんでもない爆弾マニアでした。自分の家まで爆発させるほどなにかを吹き飛ばすのが楽しくてたまらず、我々の敵であるレギオンにも喜んで協力していると言うのです。ここで爆発物のスキルチェックに成功。レッドが爆発物の専門家としてレギオンへの協力をやめるようたしなめると、女性は説得に応じました。
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任務
地雷原での死闘で傭兵部隊はボロボロです。戦略マップに戻り、負傷した傭兵を治療任務につけました。戦略マップではそれぞれの傭兵にさまざまな任務を命じることができます。
今回は医者の役目にドクターQを割り当て、患者に負傷したレッドとステロイドを割り当てました。治療には医薬品と時間を消費します。そのとき所持していた医薬品の半数が消え、貴重な契約期間の中から1日半が失われました。このように治療のコストは非常に高く、戦闘ではできるだけ負傷を避けることが重要になります。
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傷を治療している間、時間を持て余しているヴィッキを偵察任務に割り当てました。部隊で一番知恵の能力値が高いヴィッキは偵察に向いています。偵察が成功すると周辺エリアの情報を獲得でき、戦術マップに敵のおおよその位置や有利に戦える地形が表示されます。
翌日、傷の治療が終わり、傭兵部隊はジャングルの行軍を再開しました。次のエリアにも敵はおらず、部隊が支配を確立します。しかし、ジャングルの行軍が続いたせいか今度はステロイドが疲労状態になってしまいました。
疲労すると行動力にペナルティがつく他、無理に行動し続けると極度の疲労状態に陥ってしまいます。疲労を回復するには半日なにもせずに休まなければなりません。このとき傭兵の契約期間は4日を切っていました。
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休息を終えて、いよいよ次は目的の村のあるエリアです。都市部の行軍なので移動時間は短く、翌朝には到着。早朝の村には奇襲におあつらえ向きの霧が出ていました。このように戦術マップには霧や夜といった環境効果が発生し、戦闘に影響を与えることがあります。
事前の偵察のお陰で敵の居場所や重要な地形がマップに表示されています。筆者は霧に紛れて海岸沿いを進み、敵がいる建物の裏手に回り込む作戦を立てました。はたしてこの作戦は吉と出るでしょうか、それとも凶と出るでしょうか?
この続きは実際にプレイしてお確かめください。
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登場人物が魅力的な自由度の高い傭兵SRPG作品
本作は傭兵を中心に魅力的な人物が多数登場する極めて自由度の高いSRPGです。攻略の道筋が一通りではなく、自分の考えた戦略や戦術を自由に駆使できるのが一番の面白さでしょう。自由度だけでなく難易度も高めに設定されており、かなりの歯ごたえが味わえます。
やり過ぎではないかと思えるほど個性的なキャラクターも作品の魅力です。主人公である傭兵以外にも魅力的な登場人物が作中に散りばめられています。
戦術重視のストラテジーが好きな方、傭兵をロールプレイしたい方にお勧めの作品です。
スパくんのひとこと
あれも足りない、これも足りない……傭兵稼業はつらいスパ!
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:7月14日
著者プレイ時間:13時間
価格:5,830円(7月14日までに予約購入すれば4,664円)
※製品情報は記事執筆時点のもの