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7月14日から3日間にわたって開催された「BitSummit Let's Go!!」。所狭しと世界各国のインディーゲームが展示され、会場はかなりの盛り上がりようでした。今回の記事はそんな「BitSummit Let's Go!!」に出展されていた、おそらくGame*Spark読者ならみんな大好きであろうちょっとクレイジーなゲームパブリッシャー「Devolver Digital」のブースレポートとなっております。
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ブースは某有名コンビニエンスストア風のデザイン。現地担当者の方も店員風の服を着てらっしゃいました。そんなDevolver Digitalブースで今回筆者が遊んできたのは『Pepper Grinder』と『Gunbrella』という、どちらもドット絵が特徴的な2Dアクションゲームです。
まずは『Pepper Grinder』から。本作の最大の特徴は、その巨大なドリル……(というかおそらくこれが“グラインダー”なのだと思います)を使って進めていく、なんとも爽快なゲームプレイです。ステージの中に一部黄色い破壊可能な壁があり、グラインダーでその壁を掘り進めるだけでなく、その“掘り進めた勢い”を使って移動しなければならず、かなり精密な操作を要求される作品でした。そのため、プレイヤーは最初に「どのような順番で壁を掘っていくか」を考える必要があり、うまくいったときの爽快感はなかなかのものがあります。おそらくタイムアタックとかがアツい類のゲーム性だと感じました。
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操作はかなりシンプルめで、直感的に動かしやすかったです。死亡からのやり直し速度も早く、こういう精密めなプラットフォーマージャンルに慣れたプレイヤーならストレスなく楽しむことができるでしょう。筆者は(おそらく)1面らしき場所をクリアするところまでしか遊べませんでしたが、それでも何回かは穴に落ちたりするなどして、やり直すことになってしまいました。ゲームの後半部ではさらに難度が上がるでしょうから、歯ごたえのあるゲームを求めているプレイヤーにとってはうってつけだと思います。
独特のスピード感が中毒性のある作品で、発売されたらかなり人気になりそうです。プレイした時点では日本語が搭載されておらず、Steamのストアページを見ても日本語表記がなさそうでしたが、少なくとも試遊段階ではあまり英語読解力が求められないゲーム性でした。
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続いて『Gunbrella』。タイトルは「銃」と「傘」のカバン語になっており、その名の通り傘と銃が一体化した不思議な武器を使って勧めていく2Dプラットフォーマーです。当たり前ですが、同じドット絵でも『Pepper Grinder』とはかなり雰囲気が違って面白いです。
クエストや店の要素があるなど、シンプルな面クリア型アクションらしかった『Pepper Grinder』よりRPG寄りの作品になっており、Steamストアページには「メトロイドヴァニア」との表記がありますので、おそらくは行ったり、戻ったりしながら探索を楽しむゲーム性になっているのでしょう。試遊の時間が短かったため、筆者はメトロイドヴァニアっぽさを味わうところまではたどり着けませんでしたが……。
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使用するボタンはかなり多く、傘をつかった滑空、空中ダッシュや壁ジャンプなどを組み合わることができるので移動の自由度はかなり高いと感じました。壁ジャンプするたびに空中ダッシュ使用回数が復活するため、「え、そんなところに行けるの!?」というようなところに、意外にたどり着けちゃったりするのが面白さです。また、試遊の段階で日本語化がほぼ完璧であり、雰囲気がある文章になっていたので、英語力に自信がない方でも安心して遊べる作品になることでしょう。全体的な雰囲気として筆者は『洞窟物語』に近いものを感じました。こちらも、かなり人気が出そうなタイトルです。
今回の取材では2本のみの試遊となりましたが、大変おなか一杯になりました。どちらもドット絵での2Dアクションゲームではあるのですが、操作感や目指してる方向性などそれぞれでまったく違い、どちらも人気が出そうな予感。ブースの雰囲気も相変わらずのDevolver節でしたし、「BitSummit Let's Go!!」だけでなく、これからもやってくるであろう大規模ゲームイベントのオフライン開催に期待が高まりました。
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