2023年7月14日から7月16日にかけて京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された日本最大級のインディーゲームイベント「BitSummit Let’s Go!!」出展作品の中から、ライターが気になった作品をピックアップして紹介するプレイレポート。今回は産経デジタルによる新レーベル「HYPER REAL」ブースで出展された「Kanata Lab」によるアクションパズル『34EVERLAST』を紹介します。美しいグラフィックが目を惹くアクション部分が体験できました。
最初はダッシュや回避といった基本的な操作のチュートリアルをこなしながら前進。ダッシュ中は閃光のようなエフェクトを身にまとい、周囲を置き去りにする圧倒的なスピード感に。
ビルからビルへの移動も単純なジャンプではなく、タイミング良く操作することでダッシュワープが可能。これだけスピーディーだと細かい操作は難しいかと思いきや、滑空中などはカメラアングルがひいて視野が広がるので操作感は良好。ビジュアルに違わぬスタイリッシュさが味わえます。
本作は「最短10分でクリア」を謳うゲームシステムが特徴で、本編に突入すると画面下部に表示される「WORD TIME LIMIT」が10分からリアルタイムでカウントダウンされていきます。アクション操作の「スローモーション化」は障害物の回避などに使用できて非常に便利なものの、使えば使うほど制限時間をコストとして消費していく仕組みがユニークです。
デモではボスのような巨大な敵とのバトルにも発展。画像のボスとは相手の周囲を回りながら攻撃を回避しつつ一太刀を浴びせていくスタイルで応戦しましたが、どれだけ敵にバリエーションがあるのかも注目です。
今回は時間の関係もあって基本的なアクション要素のみの体験となりましたが、この『34EVERLAST』は脱出ゲームのようなパズル要素が盛り込まれた作品になっており、プレイヤーの行動によって3つの世界がお互いに影響し合って展開が変化していくシステムに。公式サイトに「極限状態×時間ループ×純愛ラブストーリー」とあるように、シナリオにもかなり重きを置いて制作されているようです。
ゲームオーバーなしのストレスフリー設計で短時間のアクションを繰り返し、ヒントを見つけては新たな展開を探っていくリプレイ性が魅力の『34EVERLAST』は2024年、Steam/PS5/PS4/Xbox Series X向けに発売予定。意味深なメッセージと共に本編の雰囲気や「Kanata Lab」渾身の音楽も楽しめるトレーラームービーも要チェックです。
