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18日にNvidiaは「GeForce RTX 4060 Ti(8GB)」のVRAM増強版となる「GeForce RTX 4060 Ti(16GB)」を発売しました。
8GBモデルから搭載するビデオメモリーをそのまま2倍にした本GPUは、大量のVRAMを使用するAI画像生成などの場面を想定したものとなっています。
一気にVRAM倍!でも、ゲーミング性能は…
本GPUは8GBモデルからVRAMがそのまま倍に増強されたもので、CUDAコア数やブーストクロック、メモリークロックやバス幅など基本的な性能は同じとなっています。
4000番台のウリとも言える「DLSS」や「フレーム生成」などにも対応していることから、一定のゲーミング性能は発揮できるものの、どうしても「RTX 3080」並の4070や「RTX 3090 Ti」超えの4080といった上位モデルの性能差は大きくそちらに注目がいきがちです。
ゲーミング性能でも8GBモデルと比較して、倍増したメモリーに対して本体の性能が足を引っ張る形となっているのは、テック系メディアPCGHの記事からも窺い知ることができます。
一方で、大容量のVRAMを活かす事のできる場面もあり、その最たる例がAI画像生成です。AI画像生成ではVRAM容量が大きく影響し、追加学習にはVRAM容量が12GB以上を要求されることから、本体の性能に対し12GBという多めのVRAMを搭載する「RTX 3060」が人気となっています。同様に本体の性能よりもVRAM容量が重要視される場面では、本GPUのようなモデルがうってつけといえるわけです。
「GeForce RTX 4060 Ti(16GB)」はELSA ONLINEにて発売中(7月24日から順次出荷予定)。今後ベンダー各社から順次発売される見込みです。ゲーマーとしてはもう少し予算を奮発して上位モデルを狙いたいところですが、AI画像生成などメインに考えているのであれば本GPUが狙い目と言えそうです。