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2023年8月1日、インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2023 Summer Spotlight」が配信されました。本記事では、世界初公開タイトルを含む50タイトルのインディーゲームが飛び出したこの配信の中で、編集部注目作の開発者に行ったインタビューをお届けします。
今回は、SteamにてWindows向けに販売中の2人プレイ専用テーブルゲーム『ギシンアンキ ~二人用人狼~』をピックアップ。開発元である株式会社ネストピでディレクターを担当する武藤氏にインタビューを行いました。
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本作は、おなじみの「人狼ゲーム」を“2人プレイ専用”にリメイクした異色のテーブルゲーム。「生存者」「人間不信」「人狼」「愚者」「幽霊」という、駆け引き要素を凝縮した5種類のカードでたった2人だけの人狼ゲームに挑むことになります。また、Steamでのフレンド対戦や招待コードを共有した相手との対戦をサポートしているほか、公式Discordも用意されています(Steamストアページなどから参加可能)。
――最初に、自己紹介をお願いします。ゲーム開発を始めたきっかけについてもお聞かせください。
武藤: 株式会社ネストピの武藤です。本作では開発ディレクターを務めました。本作の開発期間は2か月と少しです。2か月で作成したあとリリース時期を見計らいながら少しずつアップデートし、この度リリースとさせていただきました。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
武藤:プレイして面白い、観て面白いを特徴とした人狼ゲームです。原作のボードゲームを社内で遊んでいた際に観ている側もすごく盛り上がっていました。「正直なんだけど信じてもらえない方」と「ひとつも本当のことを言わないのに信じてもらえる方」がいたりで、それを遠巻きに眺めているのも面白いなと思いました。
相手の役職がみえるまで結果がわからないのでお互いドヤ顔するんですが、結果お互い敗北なんてあるのでぜひ配信などしていただければ視聴者と一緒に楽しめる作品になっております。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
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武藤:設定としては1900年代初頭の欧州にある山小屋をイメージしました。そこに海外のホラー映画を参考にホラー雰囲気の小屋をデザインしました。映画のワンシーンのような演出も組み込まれているので、結果を見るまでドキドキしていただきたいです。
――本作の開発期間で、最も印象深いエピソードを教えてください。
武藤:今回の開発では初めてUE4を使用して開発しました。一旦の完成までにあたる2か月の開発期間内でグラフィックのクオリティを担保できたことが、すごく大きいです。
――本作はどのようなゲーマーに遊んでもらいたいと考えていますか?
武藤:人狼ゲームをやってみたいけど大人数を集めるのが大変でなかなか遊べてない人や、普段から人狼ゲームを遊んでいるけどたまにはカジュアルに遊びたいというような人に、手にとってもらいたいです。
――本作品や、デベロッパーとしての今後の展開についてお聞かせください。
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武藤:本作を遊んでくれたユーザーの皆さまとDiscordやXなどで意見交換をしながら、引き続きコンテンツを良い方向に盛り上げていければと思います。今回の作品はボードゲームを題材としたものでしたが、私達はジャンル問わず面白いゲームを作っていきます。現在開発中の他作品もありますので、私達がどんな作品を作っていくのか注目してもらえるとうれしいです。
――最後に、本作のファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
武藤:本作はボードゲームを原作とした作品で、遊び方はプレイヤー次第で変わるものだと思っています。開発サイドとしては「総当たり戦」のような遊び方を推奨したりしていますが、お友達同士でご自身に合った方法を探してみるといいかもしれません。もし良い遊び方が見つかったらぜひXやDiscordで開発スタッフに共有いただけるとうれしいです。今後もギシンアンキを盛り上げていきたいと思っていますので、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします!
Game*Sparkでは他にも過去の「INDIE Live Expo 2023」参加デベロッパー/パブリッシャーへのインタビュー記事も掲載中。その他の記事はこちらからご覧ください。