ヒーローアクション『オーバーウォッチ 2』の新たなシーズン「オーバーウォッチ 2: インベージョン」において、新たな有料コンテンツとしてPvEゲームモード「ストーリー任務」「ヒーロー・マスター任務」が登場します。
「ストーリー任務」では、その名の通り新たな「オーバーウォッチ」ヒーローたちの物語が紡がれます。彼らがどこで何をしていたのか、どのようなきっかけで合流するのかといった、これまで見られなかった内容がみられます。敵となるのは、テロ組織「ヌルセクター」。3つの大陸・3つの都市を舞台に、世界をまたにかけて侵攻する脅威に対し、ヒーローたちが立ち向かいます。
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カジュアルに遊べて熱中できるコンテンツ
ストーリー任務では、リッチなカットシーンと、戦闘中に発生する会話などを通じて物語が紡がれていきます。ゲームプレイは、出現するヌルセクターたちを倒していくというものがメイン。要所では一般市民から敵を守ったり、オブジェクトを移動させて装置を起動するといった要素もアリ。
用意されているのは3つのミッションにノーマル・ハード・エキスパート・レジェンダリーの4つの難易度。それぞれのミッション(サクサク進んで)30分~45分程度でクリアできます。
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プレイするヒーローはPvP同様にタンク・ダメージ・サポートが用意されていますが、ストーリーの関係上、限られた選択肢からピックすることになります。初心者ユーザーにとってヒーローになれる目的でプレイしたり、既プレイユーザーでも普段プレイしないヒーローを触ってみる機会となりそうです。
文字通り「ストーリー」を主軸とした一般的なPvEシュータータイトルにみられるスタイルです。敵となるヌルセクターには複数の種類があり、体力は多め。敵はダメージを与える部分によって破損していきます。例えば脚部を破壊すれば上半身だけではってくるようになるほか、敵の武器となる部分を撃つと敵の攻撃力が減少するなど、多少は考えてプレイすることで、より有利になるシステムもあるようです。そのほか、弱点として(PvPで赤いエフェクトで表示されるもの)クリティカルヒットも用意されています。
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『オーバーウォッチ 2』に登場する魅力的なキャラクターたちはコミックや短編小説などに登場することはあっても、ゲームだけでは彼らのバックボーンなどに触れる機会はほとんどありません。やはりストーリー任務の最大の見所は、リッチな映像でヒーローたちが動き、話すことにあるでしょう。
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また、PvEで襲い来る敵をひたすらに撃ち続けるというガンシューティングの楽しさは普遍的であり、PvPで得られる競技的なものとは別の爽快感が得られます。PvPをプレイする前のエイムトレーニングとしてカジュアルにプレイするのも良さそうです。
既プレイファンは「知ってる場所だ!」となるはず
前述の通り、ストーリーの舞台は3つの都市。これらはPvP専用マップとして登場するものが含まれています。既プレイファンからすると、普段戦いを繰り広げているマップを舞台に、物語を楽しむことができるのです。
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そう聞くと「使い回し?」と思うかもしれませんが侮るなかれ。敵の登場演出や、今までマップとしてプレイした範囲外(それもかなり広い)ももちろん用意されています。「あのマップの先はこんな風になってたんだ!」という新しい驚きや発見があるのです。
ヒーロー・マスター任務
そして、もうひとつのPvEコンテンツである「ヒーロー・マスター任務」では、ヒーローの特色に合わせ作られたステージをクリアしていくリプレイ性の高いシングルモードです。これはバーチャル空間のような場所に設置された足場のうえで、敵を倒したりコインを取得しながらゴールを目指します。ヒーローごとに3つの任務があり、順を追う毎に難易度は上がっていきます。
なお、新シーズンリリース時には一部のヒーローのみの実装ですが、今後増えていく予定があるとのことです。
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ヒーローによって特有の敵を倒す方法が考慮された内容であり、例えばソジョーンはE(ディスラプター・ショット)を使えと言わんばかりに敵が密集していたり、ウィンストンはノックバックで敵を足場から落とすようなものも用意されています。
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ヒーローの特定を段階的に理解できるコンテンツとして初心者にもプレイして欲しい一方で、クリアタイムや倒した敵の数や集めたコインの数が数字となってあらわれます。この数字をオンライン上のリーダーボードで競い合うこともできるため、熟練者はより高みを目指すのも良いでしょう。
これまでの『オーバーウォッチ 2』は(ファンメイドのモードを除いて)ソロで遊べるコンテンツはとても少ないものでしたが、今回ストーリー任務とヒーロー・マスター任務が登場することで、より『オーバーウォッチ 2』のPvPに足を踏み入れるまでのステップができただけでなく、熟練者にとってはランク以外の“やりこみ”が追加されたと言えます。ゲーム全体のとっつきやすさを作っていく気概が感じられたコンテンツと言えるでしょう。