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gamescom 2023会場にてプレイアブル出展されている、「西遊記」の“孫悟空”が主人公のソウルライクゲーム『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』。
2021年の発表以降、世界中のゲーマーから注目されてきた本作の初のプレイアブル出展ということで、gamescom 2023での試遊ブースは連日大行列ができるほどの人気ぶりを見せています。最遊記とソウルライクのシステムが交わることによってどのような化学反応を生んでいるのでしょうか? Game*Spark編集部が現地で試遊してきましたので、そのレポートをお届けします。
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会場での試遊台はPC版のみが用意。1人30分もプレイできるため、そこそこやり込めます。じっくりと遊べる代わりに待機列の待ち時間も長くなってしまっているようでした。
設定を見てみると、UIの言語で日本語が選べるようになっていました。表示される日本語も違和感がなく、しっかりとローカライズされているようです。
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試遊台は、キーボード&マウスかゲームパッドでのプレイが選べたので、筆者はゲームパッドを選択。
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試遊では4つのマップが用意されており、一番難易度の低いマップをクリアしないと他の3つのマップが開放されない仕様になっていました。ということで、一番上の「頭目・蚰蜒精」を選択。
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このマップはチュートリアルになっており、まずは全く攻撃してこない巨大ゲジゲジの卵らしい物体を攻撃しながら操作を覚えていきます。ここは操作がわかっていればスルーしても問題なさそうでした。
ゲームパッドならXで小攻撃、Yで強攻撃となり、RT+任意のボタンを押すと「奇術」や「身術」と呼ばれる魔法のような術や、パワーアップした姿に返信する「変身」などが使えます。如意棒による防御やローリング回避、ジャンプも可能。LBを押せば、ヒョウタンのゲージがある分だけHPを回復できます。個人的には『SEKIRO』の操作感に近い印象でした。
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死亡した際のチェックポイントとなる「千紅窟」で「お香を焚く」と、「奇術」などを入れ替えることができます。『ELDEN RING』の祝福や『DARK SOULS』の篝火と同じようなシステムです。
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今回の試遊では「奇術」と「身法」が2種類ずつ用意されており、ボスの特性に合わせて効率が良いものを選ぶのがよさそうでした。また、「変身」は非常に強化された姿になって連続攻撃を繰り出せる他、一定時間経過して元の姿に戻った際にHPが少し回復します。ただし次に使えるようになるまではしばらく時間がかかってしまうので、ここぞというところで発動するべきでしょう。
また、Dパッドの操作で攻撃コンボが変わる3種類の攻撃フォームにチェンジすることもできます。各フォームには敵に攻撃をヒットさせることで上昇していくゲージが備わっており、溜まるごとに強力な攻撃を繰り出すことができます。
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ある程度進んで段差を降りると、マップのボスの「蚰蜒精」が登場。その姿はゲジゲジというよりはゴキブリに近く、害虫・昆虫系がダメな人には非常にイヤなデザインとなっていました。
ボス戦は、攻撃モーションを読みながら隙ができたときに攻撃するというソウルライクらしい展開のバトル。強攻撃でボスがスタンすることもあるので、その隙に連続攻撃を叩き込むことができます。
演舞のような攻撃モーションはなかなか心地よく、「奇術」と「身法」を組み合わせるとド派手でカッコ良い戦い方ができますが、ソウルライクだけあって少しでも油断するとあっという間にHPを削られてしまいます。初見では「蚰蜒精」にやられてしまい、二度目のチャレンジで撃破することができました。
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ちなみに死亡して復帰した際も「奇術」と「身法」、「変身」のゲージが死亡時と同じままで回復していないので、準備をせずにすぐに再挑戦すると不利になってしまうこともありそうです。
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試遊では、続く雪山マップのボス「赤尻馬猿」も撃破しましたが、次のマップのボス戦で時間切れに。
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試遊が終わると、試遊体験者プレゼントに加えた倒したボス分の景品(ワッペン)がもらえました。
グラフィックはもちろん、アクションの作り込みもすごかった『黒神話:悟空』。日本での発売がさらに楽しみになりました。『黒神話:悟空』は2024年夏にSteam/Epic Gamesストアにて配信予定です。