ゲーム開発スタジオ・Volitionが、今年30周年を迎えるスタジオを閉鎖することを明らかにしました。
『セインツロウ』開発元閉鎖に…
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Volitionは、『GTA』フォロワーとして世にでた『セインツロウ』シリーズでよく知られています。初めこそクローン的なゲームだったものの、シリアスさが増す『GTA』とは対照なおバカコメディ路線という独自の魅力を手に入れ、多くのファンを獲得しました。
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同社は1993年にParallax Softwareという名前で設立され、1995年には6DoFシューター『Descent』をリリース。1997年にはスタジオ名を現在のVolitionに改め、その後2000年にはTHQに買収されていました。
2012年には親会社のTHQが破産するという憂き目に遭いましたが、Koch Media(現PLAION)に売却され、Deep Silver部門の一部に。その後『セインツロウIV』からリブート版『セインツロウ』を開発し、昨年にはPLAIONの親会社であるEmbracer Group傘下のGearbox(『ボーダーランズ』などで知られる)に移籍したことが報じられていました。
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同社は親会社の事情に巻き込まれることが多かったものの、30年にもわたる歴史の中で『レッドファクション』シリーズや宇宙ゲームの傑作と名高い『FreeSpace 2』など様々な名作を残してきました。
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原因はEmbracer Groupの再編
閉鎖の理由としては、親会社のEmbracer Groupの再編によるものだとしています。同社がビデオゲーム業界のリーダーとして地位を維持するための再編プログラムの一環として戦略的目標と運営上の目標が評価され、Volitionが直ちに閉鎖されるという判断が行われたとのこと。スタッフについてはスムーズに転職できるようにサポートしているといいます。
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なおEmbracer Groupについては今年5月、「変革的提携」と題した大規模な取引に失敗。サウジアラビアの政府系ファンドのSavvy Games Groupと提携して6年間で20億ドル以上の契約開発収入を得るはずだたものの、それを失う形になりました。
再編プログラムはこの取引失敗によるものであり、現在スタジオ閉鎖やレイオフが行われます。Volitionもそのあおりを受けたスタジオのひとつとなります。
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なお、Volitionの最終作『セインツロウ』については、最近Steam版の配信が開始。PS4/PS5版もPlayStation Plusのフリープレイにて配布されているため、プレイしていなかった方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。