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9月7日にIntelは同社製グラフィックボードの「Arc」シリーズなどを対象とするドライバを公開しました。
このドライバは安定性の向上や誤ったレンダーの修正など『Starfield』を主眼とする一方で、ベセスダはとあるユーザーとのやり取りの中で「A770は必須環境満たさない」との認識を示しており、Intelとベセスダの双方で認識の齟齬が露わになっている模様です
対応か未対応か?露呈する認識の齟齬にユーザーも困惑…
事の発端はRedditへのある投稿からです。RedditユーザーのGeneralAkAbAさんは、『Starfield』のプレイ中にクラッシュが頻発したことからベセスダのカスタマーサービスに相談したそうで、それに対しカスタマーサービスは「お使いのIntel Arc A770は最低システム要件を満たしていない」と回答。
製品シリーズ最上位であるA770でも最低システム要件を満たしていないことから、実質的に「Arc」シリーズは『Starfield』未対応であるとベセスダは認識していることとなります。
その一方で、9月7日にIntelから公開されたドライバは修正項目が全て『Starfield』関連となっており、いわば同作ユーザーを主眼に置いたものとなっていることから「Arc」シリーズGPUが未対応と考えているベセスダと対応を前提としているIntelとで認識の齟齬が露わになった形となっています。
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これには「Arc」ユーザーも困惑しているようで、実際の性能を鑑みればベセスダの認識はおかしいという意見やベセスダの回答を疑問視する意見、またIntelとベセスダ双方の問題だとする意見など様々な意見が投稿に対して寄せられています。
考えてみれば「Arc A770」は開発元であるIntelが参考資料として「RTX 3060」との比較を強調している他、ゲームによっては「RTX 3060Ti」を上回る性能を発揮するなど、トップクラスとは言えないもののある程度の性能を有する製品でベセスダが言うほどの低性能ではありません。
『Starfield』自体CPU・GPU負荷の著しく高い超重量級のゲームなのは事実ですが、「Arc」シリーズは引き続き未対応として扱われるのかそれとも最適化などを通じて今後何らかの変化が見られるのか、これからの進展が気になる話題ではないでしょうか?