ついに！PCで！ドカポンが！遊べる！
友情破壊対戦すごろくRPGでおなじみ、『ドカポン』シリーズ最新作の『ドカポンキングダム コネクト』のSteam版が発売されました。
既にニンテンドースイッチ版は4月に発売され、令和の時代に生きる小中学生もが友情にヒビを入れながら楽しんでいましたが、約半年の期間を経て、我々PCゲーマーも仁義なき戦いに参戦できるようになりました。やったね！
本作は、SFCで発売された『ドカポン3・2・1 ～嵐を呼ぶ友情～』をリメイクしたPS2版『ドカポンキングダム』のリマスターという立ち位置です。かつての『ドカポン』を楽しんだゲーマーにとっても各種の展開やマップには懐かしさを感じられるのではないでしょうか。
今回はパブリッシャーのアイデアファクトリーからSteamキーをマルチプレイ人数ぶんいただいたので、さっそくおともだち（ゲムスパでよくみるひとたち）と遊んでみたいと思います！
ちなみにこのSteam版ですが、過去にPS2版を遊んだ人からすると「挙動がめっちゃサクサクしてて気持ちいい」とのこと。筆者はSFC版を友達の家で遊んだ経験がある程度なのですが、こういった処理の速さがリマスターで向上してるのって時代が進んだ感があっていいですよね。
いざ冒険の旅へ！
各地をめぐり、雑魚との戦闘でレベルを上げたり装備を整えたり強くなった力で村を開放したりしながら進む本作のルールは大きく3つ。遊ぶ週数を設定して総資産１位を決める「ノーマルモード」。特定の村をいち早く開放するむらレースなどで短く遊べる「バトルロイヤル」。そして、王国の7つの大陸を巡ってイベントをクリアする「シナリオモード」です。今回はこのシナリオモードをプレイしてみようと思います。ちなみにこのシナリオモード、公式サイトに「長い戦いになることを覚悟しよう！」と書かれています、気合を入れて遊びましょう。もちろん中断は可能です。そのあたりは後述。
今回は4人でプレイします。筆者はSPDが高く、マップ上で他プレイヤーとすれ違うとアイテムをひとつランダムで盗める「シーフ」を選択。ちなみに、オンライン対戦でのプレイヤーネームはSteamの名前がそのまま使用されます。
今回一緒に遊んでくれたプレイヤーのひとりもシーフなうえに顔パーツまで同じキャラを作っていました。シンクロニシティ。
ストーリーモードでは、「各地に出現したモンスターが国のお金を奪っていくので、討伐してほしい」という王様の依頼に答えるべくプレイヤーが立ち上がることになります。一番多くのお金を集めた勇者には娘のプリリン姫を与え、さらに次期王位も約束するそうです。
最初の目的は装備を整え、お城にたどり着くこと。全員がダイスを振りおわるまでを１日とし、一週間が１サイクルとなっています。お城へは２週間以内にたどり着くことが条件です。4人の中で一番にたどり着くことができればパラメータに大きくボーナスをもらえるので、なるべく大きな目を出してズンズン進みたいですね。
装備品やアイテムが手に入るマスが多く用意された序盤専用のマップを4人それぞれ装備を整えながら進んでいたところ、突如ウォリアーがマジシャンに攻撃開始。まだ厳密には冒険始まってないからね！？
先攻後攻をカードで選択したのち、コマンドバトルが始まります。
攻撃側は以下の4つのコマンドから選択します。
・「こうげき」は通常のダメージを相手に与えます。
・「ひっさつ」はパラメータ差がついていても一撃必殺級の大ダメージが狙えますが、「カウンター」を使われると致命的な一撃を返されます。
・上のPHではまだ所持していませんが「攻撃魔法」でダメージを与えることも可能。
・そして職業固有の「とくぎ」。ウォリアーの場合はATが上がる「ため」を習得済。
防御側は
・「ぼうぎょ」は「こうげき」のダメージを軽減。
・「カウンター」は「ひっさつ」を無効化した上で反撃。
・「防御魔法」は攻撃魔法を軽減しやすく、さらにパラメータ上昇などの補助効果が期待できるものが多いです。
・「こうさん」はどうにもならない！と思った時に負けを認めることで、倒れた際のペナルティを緩和できます。
自身のHPの具合や習得した特技、「ひっさつ」を通すタイミングなど、様々な駆け引きが生まれ、対人戦はもちろん、敵モンスターとの戦闘も気が抜けません。
初の対人戦は、ウォリアーの攻撃がマジシャンにヒット、戦闘を仕掛けた側が勝利を収めました。
勝利プレイヤーは、敗者に対して「アイテムを奪う」「髪型や名前を強制変更、または顔にらくがき」「アイテムを譲る」「許す」の4つから一つを選びます。
マジシャンの女の子にハゲヅラを被せるという辱め。鬼畜の所業である。そんなこんなで2週間が経ってしまい、マジシャンは強制的にドカポン城へ移動させられます。ちなみに筆者は普通にルーレットで1が出まくったため、お城にたどり着けませんでした。
先行したウォリアーは、モンスターのいる村を解放するため前進。
パラメータが高いため、一撃でボスを撃破。村は解放したプレイヤーの資産になるため、このままではどんどんウォリアーの総資産が増えて独走状態になってしまう……！
そんな時は道中で拾えたり、ショップで購入できる魔法の出番です。フィールドで使用する攻撃魔法は反撃の危険がなく、命中すれば確実にプレイヤーのHPを削ることが可能です。ちなみに村を支配しているモンスターに使って村を解放することもできますが、その場合は倒した後に村にたどり着くことが必要があります。
マジシャンは魔法を1ターンに2回使えるため、体力の高いウォリアーも死亡、2万ゴールドほどを失う結果に。これが憎しみの連鎖……！ちなみにこの事件発生時、筆者は北の洞窟前で麻痺していました。
人間同士の争いが一段落し、改めて村の解放を目指します。このハバロフ村に陣取っているのは「ビッグモンスター」です。倒すとストーリーが展開され、王の指示によって封鎖されている新たな大陸へ進めるようになります。ただし、他の村を支配しているモンスターよりも手強いため、準備は必須。
もう一人のシーフが村を解放すべく立ち向かいましたが、渾身の「ひっさつ」は回避され、相手の攻撃一発であえなくやられてしまい、名前に合った髪型にさせられるという一幕も。
その後、マジシャンがフィールド魔法でビッグモンスターにダメージを与え……、
こっそり近づいていた筆者が瀕死のビッグモンスターに一撃を与えて村を解放。マジシャンの中の人のヘイトを買いつつ資産を増やすことに成功します。
さらに王様の鶴の一声で、絶対に祝ってくれていないはずのマジシャンからアイテムをいただきました。絶対関係がこじれるから！やめて！王様！
その後、プリリン姫の飼っている子犬が毒まんじゅうを拾い食いした事件を解決するため、薬剤師のおばあさんを訪ねたりしながら冒険は進みます。
道中は突発イベントもさまざま。これは突如現れてジャンケン勝負を仕掛けてくる女の子。その名もジャンキー。ジャンケンに負けると所持金を盗まれてしまいます。勝つと今までにプレイヤーから盗んだお金をくれるので一か八かのチャンスでもあります。
指定の村に荷物を届けてほしいと依頼を受けることも。まだ村が解放されていない場合はモンスターの討伐も必要です。荷物を無事送り届ければご褒美が待っています。
ちなみに、届け物はシュールストレミングでした。なんで？
新たな大陸は敵の強さが段違いなため、モンスターを倒しながら再び経験値稼ぎの旅へ。
強さを求めて赤い宝箱のマスに止まるシーフ。ここではルーレットでアイテムが手に入ります。が、ハイリスクハイリターンとなっていて、かなりの確率でマイナス効果を受けてしまいます。
まさかのグラディウス獲得。ウォリアー並の火力を保有する危険なシーフが生まれた瞬間。右上にいた筆者はすぐさま距離を取りました。
上級職などまだまだ触れられていない要素もありますが、2つ目の大陸に乗り込んだところで一旦中断することに。この時点ですでに3～4時間はぶっ通しでプレイしていました。ワイワイ遊んでいると時間が一瞬で溶けてしまうのはいいゲームの証拠。
ちなみにストーリーモードはこの後さらに未踏破の5つの大陸を股にかけて冒険をするため、確実に1日では終わらないと思われます。全体では数十時間になりそうな勢いです。「長い戦いになることを覚悟しよう！」とは聞いていましたがすさまじいボリュームですね。
オンラインマッチもセーブデータが作られるので「次はこの日に再開しよう」といった遊び方ができるのがいいですね。また、プレイ中に途中抜けせざるを得なくなった場合は、操作をCPUに引き継がせることもできるため、他3人が「まだ遊びたいなー」という場合にも対応可能。長いゲームだけに便利な機能はなんぼあってもいいですからね。
最後に、Steam版で役立つTipsをいくつか紹介。
・ゲームは基本ウィンドウモードで起動します。フルスクリーンにしたい場合はAlt+Enterで可能です。
・オプション内の「ゲームウィンドウサイズ 戻さない/戻す」の項目を「戻さない」にしておけば、フルスクリーン状態を維持したまま次回も起動されます。
・公式サイトには「途中で嫌な気分になったり、ケンカをしても、ゲームが終わったときにはかならずみんなで楽しかったねと言い、ずっとお友達でいることを誓います。」という誓約が結べる『友情継続誓約書』が用意されているので、友達とのプレイ時に利用してみましょう。
『ドカポンキングダム コネクト』はSteam、ニンテンドースイッチにて好評発売中です。価格はSteam版が5,800円（税込）、ニンテンドースイッチ版が6,380円（税込）となっています。
