Epic Gamesは「Unreal Engine」公式Xアカウントにて、ロイヤリティについての案内をポストしました。
100万米ドルの売上まではロイヤリティなし、これから始めるための情報も
ポストされたのは「Unreal Engine」を利用するための費用についての情報。ダウンロードや利用は無料であることがアピールされており、ロイヤリティについてもゲームなどの市販向け製品の売上が100万米ドルを超えた時に、その超えた額に対して5%の支払いとなることが案内されています。またこのロイヤリティですが、同社の運営するEpic Games Storeで販売する場合は免除になることもあわせて案内されています。
またゲーム制作でこうしたツールを利用する際に壁となるのが、難しそうということと最初の取っ掛かりが見当たらないという点だと思われますが、これらについても続くポストでケアされています。公式や外部のチュートリアルを紹介しているほか、C++を使わずにブループリントによるビジュアルスクリプティングで制作された例があげられています。
騒動の渦中にあるUnityへの対抗?
同Xアカウントは元々「Unreal Engine」を宣伝するものですが、このタイミングでの導入の敷居の低さをアピールするような一連の投稿はUnityの状況を意識してのことと思われます。というのもUnity Technologiesが“Unity税”こと「Unity Runtime Fee」を発表したことから、ゲームエンジンのライバルといえるUnityは多くの批判にさらされています。
脅迫を受けて一部オフィスを閉鎖(後に犯人は従業員であったことが判明)するなど混乱した状況にあるUnity Technologiesですが、ダウンロード数に応じた利用料金や利用規約・ライセンスの遡及する形での変更などが多くのゲーム開発者から反発を受けています。
こうしたタイミングでここぞとばかりにダウンロード数に関係なく売上のみを参照するシンプルなロイヤリティや、条件によってはそれが免除されることをアピールするポストに困惑するような反応もX上では見受けられますが、基本的には好意的に受け取られているようです。