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アクティビジョン・ブリザード買収を巡り行われていたマイクロソフトと米連邦取引委員会(FTC)による訴訟に関連する裁判資料を通じて、部外秘の情報が米連邦裁判所のウェブサイトに誤ってアップロードされていました。
責任はマイクロソフトにありとFTC。Xbox部門トップは内容は大きく変化していると注意喚起
該当の資料は訴訟の証拠文書として18日にアップロードされ、ディスクレスの新型Xboxやハプティックフィードバック対応のコントローラー、ベセスダの未発表タイトルに2028年の更なる新型Xbox計画といった機密情報の数々が記載されていたとのこと。漏洩の報告を受け、19日には該当資料が削除されたようですが、件の資料と思われるウェブアーカイブが多数残されています。
FTC広報局長のDouglas Farrar氏によると、今回の漏洩はマイクロソフトに責任があるといい、その裏付けとして裁判所による当該事件解決に向けた対応、および命令の文書を公開しています。
一方マイクロソフトによる公式の声明は執筆時点でありませんが、海外メディアThe Vergeが入手したというXbox部門トップのフィル・スペンサー氏による社内メールでは「本日、当社による Activision Blizzard の買収計画に関連して、法廷手続きで提出されたいくつかの文書が意図せず開示されました。」と問題を認識していることが確認できます。
また、スペンサー氏は自身のSNSにて、「古いメールや文書をめぐる議論が見られますが、既に多くのことが変化しさらにワクワクすることが待ち受けている今、このような形で私たちの仕事が共有されるのは心苦しいです。準備が出来次第実際の計画を共有する予定です。」と今回の件について間接的に触れる投稿を行っています。前述の社内メールでも同様の内容に触れており、「文書の多くは1年以上前のもの」であると語られていました。
任天堂の買収示す生々しいやり取りも…
漏洩した情報の中にはマイクロソフトが任天堂の将来的な買収を検討していることや、PS5発表時のトップ陣によるコミュニケーションといった生々しいやり取りも含まれていたようです。