フランスのマクロン大統領は6月末の暴動とビデオゲームを関連付ける発言に対する釈明ととれる長文の投稿を自身のSNSで行いました。
「私が非難するのは暴力行為でありビデオゲームではない」と発言意図の明確化を図る
マクロン氏は2023年6月末、フランス警察へ向けた抗議デモに対する危機管理会議にて“あの路上にいる何人かはビデオゲームに毒されているように感じる”という旨の発言を行い、世界的な議論を巻き起こしました。それから約2か月半が経過しようという9月17日、「私はゲーマーたちを激昂させてしまった。」との発言に始まる膨大な量の釈明文をX(旧Twitter)に投稿。件の発言の理由を「ビデオゲームがSNS上で暴力行為を矮小化するために利用されていたため」とし、「私が非難するのはこの暴力行為でありビデオゲームではない。」と発言意図の明確化を図りました。
その後マクロン氏はフランスにとってビデオゲームがいかに重要であるかについて2000字以上に渡り熱弁。ゲームのエンターテイメント性や芸術性、雇用の創出機能や競技的側面などあらゆる面からその価値を示し、『アサシンクリード』や『Dofus』といったフランス製のタイトルを具体的に挙げ、誇りに思うと説明する部分もありました。

ゲーマー達の反応は一様に「長すぎる」
一方でフランス大統領による突然の釈明に対する、ゲーマーたちの反応は皆一様に「長すぎる」というものでした。リプライ欄では140文字制限を返してくれとの声や、Chat GPTへの感謝が散見されるなど、大統領の熱意は空回り気味に映った様子。自身が文末で「やるべきことはまだたくさんあります。」と述べたように、信頼を取り戻すには今後の行動が重要となりそうです。