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9月21日から24日開催の「東京ゲームショウ2023」。巨大なセガのブースで、ひときわ目を引く巨大なバルーン……そう、ソニック、テイルス、ナックルズ、エミーからなる、ソニック四人衆です。国内の「衆」としては、おそらく三好三人衆の次に知名度が高いであろうおなじみの四人衆です。ちなみに筆者が勝手に言っているだけなので、日常会話で「そういえばソニック四人衆がさ~」などと語りだしても白眼視されること請け合いなのでやめておきましょう。
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今回の記事は、そんなソニック四人衆を自由に選んで楽しめることで話題のPS/XB/スイッチ/PC向け新作『ソニックスーパースターズ』の試遊レポートとなります。
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横スクロールアクションの純粋な2Dアクションのソニック、いわゆる「クラシックシリーズ」としては『ソニックマニア』ぶりとなる本作(続く『ソニックフォース』にも2Dのパートがありました)。間にコレクション作品である『ソニックオリジンズ』があったのであまり時間経過を感じませんが、『ソニックマニア』発売からは6年が経過しており、そういう意味ではかなり久々の新作と言えます。
そんなこともあってか注目度が高く、試遊展示にはかなりの列ができていました。映画版やNetflix「ソニックプライム」を経てソニックシリーズ自体の注目度、人気も静かに上がってきてるということなのでしょうか? ソニックが覇権をとる日も近いのか……?
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まずは基本に忠実に、キャラクターとしては「ソニック」、そして一番最初のステージと思しき「ブリッジアイランドゾーン」を選択して試遊を始めていきます。
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相変わらずというか、ソニックはわけがわからなくなるほど動きが速いです。というか、体感でいつも以上のスピード感に感じます(筆者が会場のあまりの暑さでグロッキー気味だったというのもあるかもしれませんが……)。序盤のステージでさえ、目でついていくのがやっとといった印象。スティックを右に倒しているだけで、唐突に登場したステージギミックに飲まれソニックがあらぬ方向にぶっ飛んでいくスピード感は「ソニックを遊んでいるなあ」ということが強く実感されるものでした。
ステージ構造もいつも通り縦に広く複雑怪奇で、タイムアタック勢や上手いプレイヤーのプレイを見てみたくなります。グラフィックは非常にきれいで演出も心地よく、チャリンチャリンと目にも止まらぬ速度でリングをゲットできるので、非常に射幸心を煽られパチンコっぽい雰囲気です。
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もちろんエッグマンとのボス戦もあります。シリーズに慣れたプレイヤーの方でしたら直感的にわかりやすく、またシリーズ初心者でも簡単にプレイできるようになっているのではないでしょうか。特に変わったことはしておらず、ステージのバリエーションや演出が増え、スピード感や爽快感が増しています。グラフィックも綺麗で、違和感やプレイしづらさなどは特に感じません。
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続いてナックルズを選択し、難関ステージらしい「サイバーステーション」をプレイしていきます。ナックルズはハリウッド版ではイドリス・エルバが声優だったため、こうなってくると実質「仮初めの自由」です(ゲーム版ナックルズの声をイドリス・エルバがやってるわけではありません)。
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「サイバーステーション」は非常に難しく、ボクセルっぽくなったキャラクターをつかって独特のステージギミックをこなしていきます。電子化したキャラクターがワイヤーを伝って移動するところがあり、メガドライブの名作アクションゲーム『パルスマン』を思い出しました。実際に「オマージュなのかな?」と思うぐらいには似ているように感じます。また、キャラクターには例によって例のごとく性能差があり、ナックルズは空を滑空することができます。そのためちょっとソニックで遊ぶより簡単になる場面も多かったです。
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試遊を終えると、なんともいい感じの顔をしたソニックの漫画が含まれる冊子の「ソニックスーパースターズ スタートブック」がもらえました。この児童書っぽい雰囲気、めっちゃ好みです。
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登場キャラ四人のお面も配布されており、ぼくは「エミー」のお面をゲットしました。ナックルズが欲しかったですが、わがままは言いません……。
と、言うことで非常に盛りだくさんで楽しかった『ソニックスーパースターズ』の試遊。ゲーム内容が楽しかったのはもちろんのこと、いろいろお土産までもらえてソニックファンとしてはたまらない体験でしたよ。まもなく東京ゲームショウ2023は一般デーが開幕予定ですので、気になった方は遊びに行ってみてください!
UPDATE(2023/09/23): 本文を一部修正しました。コメントでのご報告、ありがとうございました。